2012年08月07日
一念の大切さ
弟子が弓の稽古で二本の矢を用意した。すると師匠は「初心者が二本も持つと、後の矢に頼って、一本目が疎かになる。一本で的中させることを考えなさい」と諭した(吉田兼好『徒然草』)
弓矢といえば、中国・漢の時代の石虎将軍の説話も有名です。これは虎に母親を殺された将軍が、その虎を見つけ、仇討ちの一矢を放ち、見事、射抜く。しかし、よく見ると、それは虎の形に似た石だった。その後、将軍は何度も矢を放ちましたが、再び刺さることはありませんでした。“この一矢で絶対に仕留めてみせる”との強き心が、石を射抜かせたといえます。
二つに共通する教訓は、一念の大切さです。同じ行為でも、そこに込められた心の強弱によって結果は大きく変わってきます。
弓矢といえば、中国・漢の時代の石虎将軍の説話も有名です。これは虎に母親を殺された将軍が、その虎を見つけ、仇討ちの一矢を放ち、見事、射抜く。しかし、よく見ると、それは虎の形に似た石だった。その後、将軍は何度も矢を放ちましたが、再び刺さることはありませんでした。“この一矢で絶対に仕留めてみせる”との強き心が、石を射抜かせたといえます。
二つに共通する教訓は、一念の大切さです。同じ行為でも、そこに込められた心の強弱によって結果は大きく変わってきます。