2012年08月02日

ニュートンの逸話

 科学の巨人といわれるニュートンの逸話に「驚異の年」の話があります。それは1665年から66年の1年余のことを言います。この間、彼は研究に没頭していました。ノートには1ページに2千余の細かい数字が並ぶ個所もありました。
 万有引力の法則をはじめ、数学、力学、光学の偉大な発見のほとんどが、この短期間に結実しています。これらの成果を見れば「驚異の年」と呼ばれる理由も判ります。さらに驚く事なかれ研究の場所は大学ではなく家でした。なぜという疑問が湧きますが当時、英国にペストが流行していました。その為、ケンブリッジのカレッジも閉鎖され、ニュートンは家に戻るしかなかったのです。自宅を研究室として、小さな書斎と本棚を作り、「あれほど数学と哲学に頭を絞ったことは、あのとき以来ない」と言うほど集中した(『ニュートンの海』NHK出版)と。
 短期間でも偉業は果たせます。どんな環境でも創意と工夫、集中力で仕事は成就します。それを可能にする力が人間にあることをニュートンの逸話は示唆しています。  

Posted by mc1460 at 19:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき