2011年12月23日
のらくろ
昭和を通じ、子どもたちに絶大な人気を博した漫画に「のらくろ」がありました。私は戦後生まれなのですが、子どもの頃に見たような記憶があります。この「のらくろ」実は“雑誌を買えない子”のために誕生したそうです。
当時、子どもの年季奉公や職人見習が珍しくなかった昭和初期。貧しい彼らに、少年誌は高根の花でした。豊かな子弟から借りて、回し読みするのが精いっぱい。作者の田河水泡は、何百万人といたであろう、そうした健気な子たちに思いをはせ、「のらくろ」を書き始めました。
主人公は、天涯孤独の野良犬に決めました。社会から見向きもされないような犬が、失敗を繰り返しながらも成長していく姿を描くことで、“買えない子”に声援を送ったのだ(NHK映像ファイル「あの人に会いたい」)と。
のらくろ
http://www.youtube.com/watch?v=CK3Gj9rpLw4
当時、子どもの年季奉公や職人見習が珍しくなかった昭和初期。貧しい彼らに、少年誌は高根の花でした。豊かな子弟から借りて、回し読みするのが精いっぱい。作者の田河水泡は、何百万人といたであろう、そうした健気な子たちに思いをはせ、「のらくろ」を書き始めました。
主人公は、天涯孤独の野良犬に決めました。社会から見向きもされないような犬が、失敗を繰り返しながらも成長していく姿を描くことで、“買えない子”に声援を送ったのだ(NHK映像ファイル「あの人に会いたい」)と。
のらくろ
http://www.youtube.com/watch?v=CK3Gj9rpLw4