2011年12月04日

牛渡川

 バイカモが生育し、清流にすむ小魚をカワセミが狙い、そして晩秋にはサケが遡上してくる牛渡川は山形県の遊佐町を流れます。その川に架かる橋を渡るのに、10歩と要りません。幅わずか5メートルの川に、今年も数万のサケが帰ってきました。この集落で、ふ化事業が始まったのは明治41年(1908年)。今年で103年になるそうです。

 サケにとって、帰るべき母川は一つしかありません。たとえ、地図で判別しにくいほど小さな川であっても、サケは次に命をつなぐために、命懸けで世界の海を泳ぎ、「起点」の地を目指します。「起点」のあるなしは、人生にとっても大事なことです。それは、力強く生き抜く「原点」ともなります。


 バイカモ 冷たい流れのある川などで群生している多年草です。春から秋にかけて白い小さな花を次々に咲かせます。濃い緑色の葉はどんどん分裂し川の流れに沿って1mも伸びます。この草は止水では上手く育たず、特に水槽では水流のあるところに植えても難しい草です。
 東京の戸外では、特に流れを作らなくても消滅するようなことはありませんが、やはり山間の冷たい清流を好むようです。バイカモは漢字で梅花藻と書き梅の花に似た花が咲くことからきています。またこの草は山菜として食用にもなるようです。


牛渡川 http://www3.ocn.ne.jp/~tyokai/ushi.htm
  

Posted by mc1460 at 11:11Comments(0)TrackBack(0)つぶやき