2019年01月30日
一通の手紙
「自分が文学をやるのも、そう長くはないだろう」。ロシアの文豪チェーホフは若い頃、自分を卑下し、無力感に沈んでいたそうです。
そんな彼を変えたのは、一通の手紙だった。差出人は、かつて一度会っただけの著名な文学者。「(あなたの作品は)残らず読みました」「あなたには真の才能がある、新しい世代の文学者の中でも、群をぬいたものをもっている」――思いもしない言葉に、チェーホフは感動で胸を震わせ、何度も読み返して再起を誓った(アンリ・トロワイヤ著、村上香住子訳『チェーホフ伝』中央公論社)
そんな彼を変えたのは、一通の手紙だった。差出人は、かつて一度会っただけの著名な文学者。「(あなたの作品は)残らず読みました」「あなたには真の才能がある、新しい世代の文学者の中でも、群をぬいたものをもっている」――思いもしない言葉に、チェーホフは感動で胸を震わせ、何度も読み返して再起を誓った(アンリ・トロワイヤ著、村上香住子訳『チェーホフ伝』中央公論社)