2019年01月08日
舌耕
俳優の小沢昭一さんは「舌耕」という言葉を好んで使いました。これは講談や演説など、弁舌をなりわいとすることを指す言葉です。
「舌で 耕す。どこを耕すのかと申しますと、人の心を耕すんであります」と小沢さんは語りました。田畑を丹念に耕すように、毎日毎日、言葉で人の心をこつこつとほぐしていく。「その積み重ねの中で、いつかきっと花が咲いて実もなる」(『話にさく花』文春文庫)
▼ 「以心伝心」とよく言いますが、実際は、言葉に表さなければ、本当に思いが伝わっているかどうかは分からないものです。親しい家族の間でさえ、そうである。改まる必要はないが、普段からさりげなく、思いを伝える努力を重ねたいものです。それが小沢さんの言う「耕す」ということでしょう。
「舌で 耕す。どこを耕すのかと申しますと、人の心を耕すんであります」と小沢さんは語りました。田畑を丹念に耕すように、毎日毎日、言葉で人の心をこつこつとほぐしていく。「その積み重ねの中で、いつかきっと花が咲いて実もなる」(『話にさく花』文春文庫)
▼ 「以心伝心」とよく言いますが、実際は、言葉に表さなければ、本当に思いが伝わっているかどうかは分からないものです。親しい家族の間でさえ、そうである。改まる必要はないが、普段からさりげなく、思いを伝える努力を重ねたいものです。それが小沢さんの言う「耕す」ということでしょう。