2018年09月10日

自動動機理論

 ある心理学者が行った実験です。二つのグループに“不規則に並んだアルファベットから特定の英単語を見つける”という課題を与えました。一方のグループには「勝利」「成功」「達成」など前向きな言葉を、もう一方には「牧場」「川」「シャンプー」など、脈絡のない言葉を探してもらったそうです。
 本当の実験は、この後。新たに“パズルを解く課題”を出すと、前者のグループの方が格段に良い成績を収めた。前向きな言葉に触れる中で、無意識のうちに意欲が高まり、その後の作業への姿勢が積極的になる――これを「自動動機理論」というそうです(榎本博明著『モチベーションの新法則』日経文庫)
 「勇気」「不屈」など、力の湧く言葉を紙に書いて張るのも効果的だそうです。本人が意識しようとしまいと、前向きな言葉を見れば、心は活発に動き始める。成長と向上を望むなら、こうした言葉に触れる機会を増やすことが大切ですね。  

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2018年09月09日

「『誠実』の二字

 企業に限らず、どんな運動であれ、人間と関わる以上、人と会い、心と心を結んでいく地道な作業を避けては通れません。「『誠実』の二字ですね。格好でもない。頭でもない。『誠実の力学』こそが人間を動かす」。創価学会の池田先生はそう語り、誰よりもそれを実践してきています。私たちも、たゆまず、飾らず、真心で、きょうも友との語らいを実践したいものです。  

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2018年09月08日

器廃絶への民衆の連帯を

 本日付で池田先生の「新・人間革命」が完結しました。 
 61年前の7月12日、池田先生の不当逮捕に抗議した「東京大会」。この日、戸田先生は、ある雑誌の取材を受け、対談を行ったそうです。
 その中で、核兵器について言及しています。「原子爆弾だけは許せんぞ、おれは決めているのだよ」「そういうことは断じて許さん」。権力の魔性が牙をむいた「大阪事件」の渦中にも、戸田先生は核兵器廃絶の思索を巡らせていたのです。
 それから2カ月ほど後のきょう9月8日、戸田先生は神奈川の地で、青年への「遺訓の第一」として「原水爆禁止宣言」を発表しました。国際政治学者の武者小路公秀氏は、「核兵器使用それ自体をサタンと断じる戸田先生の主張はますます重要なものとなろう」と指摘しています。
 「原水爆禁止宣言」発表の翌年、池田先生は聖教新聞に寄稿。法華経譬喩品の「三界は安きこと無し 猶火宅の如し 衆苦は充満して 甚だ怖畏す可し」(法華経191ページ)を通し、恩師の遺訓の実現を呼び掛けました。その先頭に立ち、核兵器廃絶への民衆の連帯を世界に広げてきたのもまた、池田先生なのです。  

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2018年09月07日

闘牛士

 引退した闘牛士が、闘牛用の牛を育てて暮らしていました。ある時、知人からアメリカの黒人音楽家が作った「スケッチ・オブ・スペイン」というレコードの話を聞きました。闘牛士は外国人がそんな作品を作るのは不可能だと言い張ったそうです。その理由として「フラメンコやスペイン文化の知識が少ないからな」と。
 しかし、レコードがかかると彼は静かに聞き入ったそうです。終わると立ち上がり、久しぶりに闘牛士の服を着ました。そして、自分が飼っていた牛と闘いを始めたという。理由を聞かれると「音楽に感動して、闘わずにはいられなくなった」と。
 これは、ジャズ・トランペッター、マイルス・デイビスの作品にまつわる逸話です(『マイルス・デイビス自叙伝Ⅱ』宝島社文庫)。  

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2018年09月06日

黒澤明監督の言葉

 「僕は、戦いに敗れることを活力源にして次々に戦いをいどんでいる」とは、映画界の巨匠・黒澤明監督の言葉です。栄光と挫折が交差するその生涯は、多くの示唆を与えてくれています。
 敬愛するドストエフスキーの『白痴』を映画化した時のこと。気負い過ぎたのか、作品は不評で、評論家も辛辣だった。順調だった矢先の出来事に落胆は大きかったという。
 だが監督は転んでもただでは起きなかったのです。自分では気付かない視点を取り入れようと、周囲の声に真摯に耳を傾けました。自ら書き進めたシナリオも、批判があれば何度もやり直した。こうして完成したのが名作「生きる」であり「七人の侍」である。彼が人生を懸けて追求したのは「人間の幸福」だった(都築政昭著『黒澤明の映画入門』ポプラ新書)  

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2018年09月05日

万全の作戦計画を立てよう

 建築会社を経営する壮年は、「長期・中期・短期」で「具体的」な目標を設定することが大切と語っています。「月ごと、週ごと、日ごと」に目標を立て、「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)」をはっきりさせる。日々の夜の後、目標と現状を確認し、計画の軌道修正を行っているそうです。
 三国志の諸葛孔明は指摘しています。智者は、戦う前に万全の作戦計画を立て、勝利を不動のものとする。一方、愚者はやみくもに戦を仕掛け、その後で活路を見いだそうとする、と(守屋洋編訳『諸葛孔明の兵法』徳間書店)。自身の勝利の目標へ、きょう歩むべき一歩を明確にして進みたいものです。  

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2018年09月04日

幸せを感じることに意識を向けること

 人はストレスがかかると、それを避けようとしたり、静かに休もうと思ったりしがちです。だが、そうした対処は効果的でないと精神科医の福間詳氏は指摘しています。理由として、行動を控えて外からの刺激を遮断すると、“楽しい刺激”も入らなくなり、結果として“嫌なこと”が心の中に充満してしまう。と述べています。
 氏は、嫌なことを避けるのではなく、「楽しいこと、幸せを感じることに意識を向けること」が大切と強調しています。例えば自然の中を歩いたり、好きな小説を読んだり、誰かと会話したり。新たな刺激によって不快な感情が“分断”され、ストレスが軽減される。と述べています。  

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2018年09月03日

コスモス

 宇宙の営みは壮大です。絶妙な調和を保ちつつ、一瞬たりとも止まることがありません。一方で地上の生命もまた、宇宙と共鳴しながら妙なるリズムを刻んでいるのです。
 宇宙と同じ語源を持ち、秋を彩るコスモスは間もなく見頃を迎えます。コスモスは、たとえ風に倒されても、地面に接している茎から根を出し、太陽の光が差す方に向かって伸びようとするのです。  

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2018年09月02日

妻と二人三脚で

 全国紙の記者を48歳で辞め、以来28年を、妻と二人三脚で日中交流にささげた大森和夫さんの手記があります。(『夫婦の「手作り・日中交流」28年』日本僑報社)
 夫妻は日本の歴史や四季等を紹介する日本語教材を自主制作し、210を超える中国の大学に寄贈。日本語作文コンクールも中国で16回開いてきました。その中で、中国の学生には、日本の国と人々を理解したいという熱意があり、互いを知ることが友好の基盤だと痛感したそうです。  

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2018年09月01日

心や思いは

 「確かに〈こころ〉はだれにも見えない/けれど〈こころづかい〉は見えるのだ」「同じように胸の中の〈思い〉は見えない/けれど〈思いやり〉はだれにでも見える」。これは詩人・宮澤章二さんの詩の一節です(『行為の意味』ごま書房新社)「こころ」を「つかう」。「思い」を「やる」――つまり、心や思いは、具体的な行為に表してこそ、相手に伝わるものでしょう。
 近代看護の礎を築いたナイチンゲール。教え子が、不規則で激務の仕事に就いていることを熟知する彼女は、手紙を送る際、いつもこう書き添えたという。“私が何かの役に立てるなら、遠慮せずに言ってください”。その心遣いに、弟子たちは困難に立ち向かう勇気をもらったに違いありません。  

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