2018年09月10日

自動動機理論

 ある心理学者が行った実験です。二つのグループに“不規則に並んだアルファベットから特定の英単語を見つける”という課題を与えました。一方のグループには「勝利」「成功」「達成」など前向きな言葉を、もう一方には「牧場」「川」「シャンプー」など、脈絡のない言葉を探してもらったそうです。
 本当の実験は、この後。新たに“パズルを解く課題”を出すと、前者のグループの方が格段に良い成績を収めた。前向きな言葉に触れる中で、無意識のうちに意欲が高まり、その後の作業への姿勢が積極的になる――これを「自動動機理論」というそうです(榎本博明著『モチベーションの新法則』日経文庫)
 「勇気」「不屈」など、力の湧く言葉を紙に書いて張るのも効果的だそうです。本人が意識しようとしまいと、前向きな言葉を見れば、心は活発に動き始める。成長と向上を望むなら、こうした言葉に触れる機会を増やすことが大切ですね。

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