2018年09月25日

点額魚

 唐の詩人・白居易に「点額魚」という詩があります。これは、登り切れば竜になれるという「竜門の滝」の故事にちなんで詠んだものです。
 「点額」とは“額に傷を受けること”を指し、点額魚は、滝を登り切れず、岩に打ち付けられて額に傷を負った魚のことを指します。その魚の気持ちはどんなものだろうと白居易は自問しました。
 「聞けば、竜になれば天に昇って雨を降らせる苦しみがあるそうだ。そんな苦しみをするよりは、永く魚となって自由に泳ぎまわっているほうが、あるいはかえって、ましかもしれない」(佐久節訳註『白楽天全詩集2』日本図書センター)いろいろな解釈があるものですね。  

Posted by mc1460 at 11:41Comments(17)TrackBack(0)つぶやき