2014年06月17日
幻の天保そば
そばどころ・山形で“幻の天保そば”の食べ頃を迎えています。これは江戸時代後期の「天保の大飢饉」を生き延びた先人が備蓄した、そばの種が原材料となっています。
16年前、福島県・大熊町の旧家の天井裏で、そばの種が詰まった俵が見つかりました。俵は三重にされ、俵と俵の間に木灰が詰まっていました。材質などから天保年間のものと認定されましたが、腐食がひどく、研究機関は発芽不能と判断したそうです。
この発芽不能と判断したその種を、山形の製粉会社が譲り受けました。害獣や湿気から種を守り抜こうとした工夫の跡が、そば職人たちの心に火を付けました。試行錯誤の末、160年の時を経て発芽に成功したのです。900粒の種が収穫されました。他品種との交配を避けるため、日本海に浮かぶ飛島の畑で種子を採取し山形市で栽培されて今に至っています。
16年前、福島県・大熊町の旧家の天井裏で、そばの種が詰まった俵が見つかりました。俵は三重にされ、俵と俵の間に木灰が詰まっていました。材質などから天保年間のものと認定されましたが、腐食がひどく、研究機関は発芽不能と判断したそうです。
この発芽不能と判断したその種を、山形の製粉会社が譲り受けました。害獣や湿気から種を守り抜こうとした工夫の跡が、そば職人たちの心に火を付けました。試行錯誤の末、160年の時を経て発芽に成功したのです。900粒の種が収穫されました。他品種との交配を避けるため、日本海に浮かぶ飛島の畑で種子を採取し山形市で栽培されて今に至っています。