2012年09月21日

丈夫な根

 実りの秋です。田んぼに目をやると、黄金色に輝く稲穂が秋風に揺れています。私たちの地域はこれからですが、所によってはすでに稲刈りを終えている田もあります。
 なぜ稲は、垂れ下がるほどの重い稲穂を支えられるのでしょうか? その秘密は、根にあるそうです。田に水が張られている間は、根はそれほど発達しません。理由は簡単、そうしなくても容易に水を得られるからです。
 その稲に“転機”が訪れるのは夏です。農家が水田の水を抜き、表面の土にひびが入るくらいに乾かすため、稲は水を求めて急速に根を伸ばす。いわば、“水を失う”という試練を経て、重い稲穂を支えられる丈夫な根を張り巡らせるのです。
 “試練”によって磨かれるのは、人間も同様です。  

Posted by mc1460 at 11:08Comments(1)TrackBack(0)つぶやき