2012年09月12日

破天荒(はてんこう)

 「破天荒(はてんこう)」という言葉を「豪快で大胆な様子」と誤解している人が64・2%に上ることが、文化庁の国語世論調査で分かったそうです。正しくは「誰も成し得なかったことをする」という意味の故事成語です。
 この言葉の淵源は中国は唐の時代にあります。荊州(現在の湖南・湖北省の大部分)は長年、科挙(官吏の登用試験)で合格者が出なかったため「天荒(未開の地)」と呼ばれていました。あるとき、一人の荊州出身者が初めて合格を勝ち取りました。「天荒」を破ったことから、人々が驚いて「破天荒」と言ったそうです。
 「日蓮大聖人の御書の英訳が出たということは、破天荒なことでありまして」と語ったのは、仏教学者の故・中村元氏です。1990年、米国で『英文御書選集』が発刊されたとき、「これによって大聖人の思想とその精神が、広く世界に広がる」と期待を寄せました。  

Posted by mc1460 at 11:10Comments(0)TrackBack(0)つぶやき