2012年09月20日

百折千磨(ひゃくせつせんま)

 「百折千磨(ひゃくせつせんま)」という言葉があります。さまざまな苦労を重ねるとの意味です(『大辞林』)。
将棋棋士の大山康晴氏が、タイトルを失った時の思いを、この言葉に託して語りました。「自己を磨くこと、それが『百折千磨』であり、負けても負けても立ち上がるのが『七転八起』」と。
 大山氏は「名人」18期をはじめ、通算80ものタイトルを獲得しています。50歳を超えてからのタイトル奪還もあった。棋上の激戦を幾度も経験した氏は「最後まで勝ちをあきらめない。いつしか、習性みたいになっている」と述べています(『勝負のこころ』) 負けた時にどう行動するかで、その人の真価が分かります。負けた時に勝つ原因をつくる人もいれば、勝った時に次の敗因をつくる人もいます。最初からずっと勝ち続ける人も偉いし、凄い事です。だが、一度負けても、めげずに挑戦して次に勝つ。そのほうが、苦労も大きい分、偉大になれるのではないでしょうか。  

Posted by mc1460 at 11:52Comments(1)TrackBack(0)つぶやき