2012年06月10日

切磋琢磨

 硬度の高いダイヤモンドは、原石同士で磨かれて人々を魅了する美しい輝きを放ちます。人間も、人間同士のかかわりを通して磨かれていきます。
 中国の最古の詩篇である『詩経』に切磋琢磨(せっさたくま)の故事があります。「切磋」は角や象牙を刀で切り、やすりで研ぐことだそうです。「琢磨」は玉や石を槌で打ち、砂や石で磨きをかけることです。これは学問をし、徳を修めるため、努力に努力を重ねることの意だそうです。また、友人同士で励まし合い、競い合って向上する意味にも使われます。
 孔子の『論語』(金谷治訳注)には「我れ三人行なえば必らず我が師を得」とあります。三人で行動したら、そこに自分の師を見つける。常に向上していこうとする心を持てば、皆が我が師であり、学び合うことができるのと説いています。

詩経
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A9%A9%E7%B5%8C  

Posted by mc1460 at 11:26Comments(0)TrackBack(0)つぶやき