2012年02月08日
伝統
300余年の歴史を誇る津軽塗。堅牢優美な姿で知られる日本最北端の伝統漆器です。その作業は全部で四十数工程、2カ月以上に及ぶそうです。
工程の半分近くを費やす下地作り。そして漆を塗っては研ぎ、研いでは塗る。こうした労作業を繰り返すことで、どんな漆器にもひけをとらない堅牢さをつくりあげていきます。
技法そのものは、時を経て変化してきています。しかし、そのなかで変わらないものもあります。それが伝統です。津軽塗では、常に使う人の立場に立って、「より使いやすく、より丈夫に、より美しい」ことを目標にし、「喜んでもらいたい」と願う心であるという(佐藤武司著『あっぱれ! 津軽の漆塗り』)
『論語』のなかで、弟子の子貢が師の孔子に、こう質問しました。「人生で最も大切なことを一字で表すと、何でしょうか」。師は「それ恕か」、すなわち、「思いやりだ」と。「相手のことを思う」ためには、「相手の立場に立ってみる」ことだ。津軽塗では、この「心」を、師から弟子へ連綿と伝えてきました。
工程の半分近くを費やす下地作り。そして漆を塗っては研ぎ、研いでは塗る。こうした労作業を繰り返すことで、どんな漆器にもひけをとらない堅牢さをつくりあげていきます。
技法そのものは、時を経て変化してきています。しかし、そのなかで変わらないものもあります。それが伝統です。津軽塗では、常に使う人の立場に立って、「より使いやすく、より丈夫に、より美しい」ことを目標にし、「喜んでもらいたい」と願う心であるという(佐藤武司著『あっぱれ! 津軽の漆塗り』)
『論語』のなかで、弟子の子貢が師の孔子に、こう質問しました。「人生で最も大切なことを一字で表すと、何でしょうか」。師は「それ恕か」、すなわち、「思いやりだ」と。「相手のことを思う」ためには、「相手の立場に立ってみる」ことだ。津軽塗では、この「心」を、師から弟子へ連綿と伝えてきました。