2016年04月26日

後継者

 人間の寿命は80年の時代ですが、企業の平均寿命は30年というのが通説となっています。これは、世代の入れ替わるサイクルが約30年であり、後継者が育つか否かが、企業が長く続く鍵を握るといえそうです。
 日本には多くの老舗企業があります。世界最古の企業は大阪の建設会社で、1400年以上も続いています。創業100年以上の「老舗企業」は約2万社もあるそうです。
 平成の大不況どころか、世界恐慌、太平洋戦争などを乗り越えて存続できた理由は、伝統の「継承」と「変革」にあると、企業調査のプロは分析しています。「伝統は守るものではなく、日々新たに創り出すものだ」と(『百年続く企業の条件』帝国データバンク史料館・産業調査部編、朝日新書)  

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2016年04月25日

立正安国論

 弱い者の立場、庶民の側に立つ。学問する人間には、その姿勢が貫かれていなければならない――。これは、立命館大学の安田喜憲教授が語った言葉です。
 環境考古学を専門とする安田教授は、地中深くの堆積物を調べることで、過去の気候変動を年単位で復元する「年縞」という年代測定法を確立しました。その手法によると、鎌倉時代・日蓮大聖人が御在世のころは気候が不安定で、西日本は大干ばつに襲われ、東日本も集中豪雨に見舞われたと分析しています。
 1257年には「正嘉の大地震」が発生。飢饉の苦しみが庶民を襲い、関東では大洪水も起こりました。教授は、こうした状況の中で、大聖人が「立正安国論」を著されたことを強調。「『庶民のため』との行動を貫いた日蓮大聖人の魂を永遠に堅持し続けてもらいたい」と、創価学会への期待を述べています。
 「立正安国論」の御真筆には、「国」を表す71文字のうち約8割に、「くにがまえ(囗)に民」の「■<囗の中に民>」が使われています。この点にも、民の安穏を離れて国土の繁栄はないとする、大聖人の民衆中心の国家観が表れています。  

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2016年04月24日

体にいい人

 「残された時間があとわずかとわかったとき、その大事な時間をどう過ごすか考えてみてください」。著書で、こう問い掛けるのは、医師で「日本笑い学会」副会長の昇幹夫氏です(『泣いて生まれて笑って死のう』春陽堂書店)
 氏は、この世で一番のストレスは「人間関係」であるとし、一緒にいて元気の出る、「体にいい人」と思い出をいっぱいつくるのが一番と強調しています。  

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2016年04月23日

大きな目標

 大きな目標を持たなければ、大成は望むべくもありません。だが、鍛錬と努力がなければ、ただの絵に描いた餅です。人生はよく山登りにたとえられますが、千メートル程度の山を登るつもりで、いつの間にかエベレスト級の頂上までたどり着くことが、あり得ないのと同じです。高い標高を制覇するには、まず、そこを目指すと決め、厳しい精進を続けることが必要になるのです。  

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2016年04月22日

重ねるたびに手直しされた

 私は「赤芽」と呼んでいますが、生垣などに使われるベニカナメモチの若葉は、燃えるように鮮やかです。赤く見えるのは、葉の中のアントシアニンという色素であり、一説では、紫外線から葉緑体を守る働きをしているそうです。葉緑体の機能が発達して守る必要がなくなれば、葉は赤から緑に。ここでも、環境との応戦はやむことがありません。
 詩集『草の葉』が、版を重ねるたびに手直しされたことは有名ですが、さらに表紙の色も、著者の意向で、初版は緑、第3版は赤茶、最終版は褐色に変えられました。
 緑は30代半ばの著者自身の力強い生命を、赤茶は迫りくる南北戦争で流されるであろう兵士の血を、褐色は晩年の心を映し出していたという。常に時代を敏感に察知し、生涯をかけて民衆の心に語り続けた詩人の真骨頂を見る思いです。  

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2016年04月21日

100年先を考えるもの

〝夜回り先生〟こと水谷修さんは、子どもが問題を起こした時も、親が自分や子どもを責めたりせず、その原因を腹を割って一緒に考えることが大事と語っています。「ごめんね」と謝ることがあってもいい。子どもに学ぶ、一緒に考える姿勢があれば、問題解決の糸口は見えてくると。「子どもをどう変えるか」ばかり考えず、子どもと共に、大人も成長しようという意識を持てば、子どもは心を開き、おのずと変わっていくのではないでしょうか。
 国家予算の約4割を教育費に充てるウズベキスタンには〝今を心配するものは穀物の種をまき、100年先を考えるものは学校を建て、教育を与える〟という言葉があるそうです。  

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2016年04月20日

演者の存在感を増す

 何十年も前の事です。当時、俳優座にいた平幹二朗さんが、舞台「ハムレット」で主人公の親友という大役をもらいました。ただ、見せ場のシーンでせりふがない。生と死を語るハムレットの後ろを歩くだけの芝居でした。
 そこで、平幹二朗さんは立ち止まったり、考え込んだりと自分なりの役作りを加えると、演出家に「ただ付いて歩けばいい」と𠮟られたそうです。あえて演出しないことで演者の存在感を増す“芝居の極意”を教わった、と平さんは述懐しています(春日太一著『役者は一日にしてならず』小学館)。表現とはそういうものなのでしょう。  

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2016年04月19日

少人数グループ

 自分一人が何をしても世の中は変わらない――こうした「無力感」は現代の病弊ですが、それをどう打ち破るかが問題です。
 米国原子力規制委員会委員長を務めたグレゴリー・ヤツコ氏は、時間はかかるかもしれないが「変化は可能」と断言しています。そして、文化人類学者マーガレット・ミードの言葉を引いた。「少人数グループが世界を変えることができるということを疑ってはならない。世界はこれまで、そのようにしてのみ変わってきた」と。  

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2016年04月18日

ピラミッド

 面白いなぞなぞを聞きました。判りますか? 「ピラミッドが最初にできたのはどこ?」。
 正解は「作ろうと思った人の心の中」です。どんな大事業も、“やってみよう”と思うことから始まります。同じように、先などとても見えないような苦境も、“必ず突破する”と誓うことから転換へのドラマが動きだすのです。  

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2016年04月17日

先入観

 地下牢に監禁された囚人がいた。ふと思いついて独房の扉を押す。何と扉が開いた。実は、一度も鍵など掛けられていなかったのだ。先入観による落とし穴を表すエピソードとして、英国のチャーチル元首相がした話です。  

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2016年04月16日

自分にしかできない役割

 絵本作家レオ・レオニの代表作に「スイミー」があります。これは、他の仲間と色が違う、スイミーという名の小さな魚の話です。小学校の教科書にも取り上げられました。
 黒い自分が目になって、仲間たちと協力して大きな魚の形を作って泳ぎ、自分たちを食べにきた大きい魚を追い出す――。この物語は、一致団結して協力し合うことの美徳を語っている、と取られがちです。しかし、作者のレオが伝えたかった、もっと大切なことがあるという。
 それは、人には、それぞれに個性と自分にしかできない役割があること。そして、何よりスイミーが、仲間と協力して作る、大きな魚をイメージできたということです(松岡希代子著『レオ・レオーニ 希望の絵本をつくる人』美術出版社)  

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2016年04月15日

真ん中

 4月も半ばとなり、新年度の生活に慣れるにつれ、何か新しいことを始めたくなりますね。ここ数日、「髪形を変えてみようか」という話で盛り上がるグループを、駅や路上で、たびたび見掛けました。
 前髪をそろえる時は「真ん中」から始めるべし、とは美容師の談。真ん中を基準にすれば、左右の長さもそろえやすく失敗が少ないという。納得!!  

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2016年04月14日

決して諦めないことです

 池田SGI会長の創作物語『あの山に登ろうよ』(金の星社刊)には、3人の子どもが「にじの山」の頂上を目指す冒険ストーリーが展開されています。
 立ちはだかる「まほうつかいの雲」「だましの岩」に打ち勝つことはできるのか――森の妖精が語り掛けます。「ちょうじょうはね、なかなかつかないように見えるけど、本当は近くにあるのよ」「百歩登ればちょうじょうなのに、九十九歩で引きかえしてしまう人もいる」。物事の成否や勝敗が決まる前には、必ず苦難という〝剣が峰〟が待っているもの。その時、登り続けた人だけが頂上に立てるのです。
 4月は、新しい挑戦を始める季節です。だが、焦る必要はないのです。登攀は、1歩でも2歩でもいい。時には、立ち止まることがあってもいいでしょう。ただし、決して諦めないことです。歩みを止めない限り、勝利の頂に、確実に近づいているのだから。  

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2016年04月13日

三春滝桜

 福島県・三春町にある国の天然記念物で、日本三大桜の「三春滝桜」。四方に垂れた幅20㍍もの枝に咲く桜が滝のように見えることから、その名が付いたそうです。
 樹齢1000年を越して今なお、〝冬は必ず春となる〟と、わが身で示す一本の桜。その姿を見るために例年、数十万人が訪れるという。らんまんの春を告げる滝桜から〝生きる力〟を得ようと、人々は足を運ぶのかもしれないですね。  

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2016年04月12日

世界宇宙飛行の日

 今日、4月12日は「世界宇宙飛行の日」です。1961年のきょう、ソ連の宇宙船ボストーク1号が、初の有人宇宙飛行を成し遂げたことに由来します。
 宇宙空間から地球を見た宇宙飛行士に、生命観を深めた人は多い。日本人で初の宇宙飛行士・毛利衛氏も、“すべてのものはつながっている”という見方をするに至ったという。地球に生命が誕生して、およそ40億年。進化を繰り返しながら、一度も途切れることなく命がつながって、私たちは生きています。生物全体の進化は、「個の挑戦」から始まったと毛利氏は指摘しています。「誰も経験したことのない挑戦に成功する個は、人類という全体の能力を高め、生命が未来につながっていく可能性を体現する存在」であると(『宇宙から学ぶ』岩波新書)  

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2016年04月11日

一日一日の積み重ねです

 私は読んでいないのですが、最少の時間で最大の成果を挙げるには?――そんなテーマを扱い、全米ベストセラーになった本に『エッセンシャル思考』(かんき出版)があるそうです。
 そこには、目標設定の仕方として、着実に達成できる小さな目標が大切と記されているそうです。派手な目標を立てると、途中でくじけてしまう場合があるからだそうです。「社会で実証を示すといっても、一日一日の積み重ねです」。  

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2016年04月10日

決断できた心意気

 帝国ホテルの総料理長も務めた村上信夫さんが、まだ30代のある日、同ホテルの社長に呼ばれたそうです。社長から「フランスに留学しないか」との打診に、村上さんは「行かせていただきます」と即答したそうです。「奥さんに話さなくていいのか?」と驚く社長に、「説得します」と宣言し、留学が決まりました。
 実は、その前に8人の先輩が打診されたが、皆、「家族と相談します」とためらったらしい。信頼する人に助言を求めたり、環境に応じた賢明な判断は大事だが、人生を左右する一大事に“まず行く!”と決断できた心意気が、村上さんの未来を大きく開いたことは間違いない事でしょう。  

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2016年04月09日

旅人歓迎

 日本海側の港町のある小さな食堂の入り口に、「旅人歓迎」と書かれた貼り紙を見つけました。旅の疲れを癒やそうと肩から荷を下ろし、そっと扉を開けたくなる……そんな心温まる文です。
 外の世界へとつながる大海原を見て毎日を暮らす、おおらかな人が書いたのかもしれない。そうした小さな出あいが、旅先の貴重な思い出になります。まして、見知らぬ土地で受けた恩ともなれば、忘れ得ぬ心の宝となります。  

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2016年04月08日

希望

 ドイツの文豪ゲーテの作品に「希望」と題する詩があります。「わが手の営む日々の仕事/これを完成する高い幸福を与えてくれ!/わたしは中道で倦むことがないようにしよう!/いや これはむなしい夢ではないのだ/今は枝も葉もなく棒さながらのこの樹も/いつかは実をつけ影を落とすのだから」(山口四郎訳『ゲーテ全集1』潮出版社)
 1775年、26歳のゲーテは、ワイマールのカール・アウグスト公に顧問として迎えられる。以来57年間、政治家として活躍します。この詩は、ワイマールで新しい仕事を始めた翌76年の作品です。ワイマールを、自身の枝や葉を伸ばし、実をつける“使命の天地”と定めた、青年ゲーテの心が伝わってきます。  

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2016年04月07日

自分を磨くことが大切

 宿泊客が求めていることを、求められる前に提供する――。これは石川県の、ある老舗旅館における「おもてなし」の定義です。この「おもてなし」実現のため、客室係が接客に集中できる環境づくりが行われています。
 サービスの世界大会で審査員を務めた下野隆祥氏は、著書『世界一のサービス』で、サービスの根源には「お客さまに対する『歓迎や感謝』の気持ち」がなければならないと強調しています。相手の気持ちになって考え、その要望の一歩先をいく――これこそ日本人が育んできた「おもてなしの心」にほかならない。
 接客業の中にはマニュアルで対応するところも少なくない。それは一定以上の、均質なサービスを提供するためです。しかし、マニュアルばかりに頼ると、目の前の顧客が見えなくなり、サービスが悪いと受け取られるケースもあります。
 価値観が多様化する現代にあって、相手の望むことに気付くのは難しい事です。人の気持ちを推し量るには、マニュアルに頼らず、人と会い、会話する機会を増やし、自分を磨くことが大切ですね。  

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