2019年02月28日

平和志向を鮮明にすること

 冬来りなば春遠からじ、その春はもう眼の前までやつて来ました」。これは1940年(昭和15年)に創価学会の戸田第2代会長が創刊した月刊学習雑誌「小学生日本」の一節です(第3号巻頭言)
 「春は長い冬の霜雪に耐へた万物の甦る時、競つて成長する時です。春は希望です。春は私達少年少女のものです」(同)。当時の雑誌が戦争賛美に傾斜し、軍国主義教育の説教調に満ちていた中、同誌の巻頭言は「子どもと共に在り子どもと共に喜ぶ姿勢を示す」ものでした(高崎隆治著『戸田城聖 1940年の決断』第三文明社)。伸びゆく子どもたちの生命を守りたいという、熱い思いにあふれています。
 言論統制の時代、平和志向を鮮明にすることに、どれほどの勇気が要ったか。戸田会長は、仏法者としてだけでなく、教育者としても、軍部政府と水面下で戦い続けていたのです。  

Posted by mc1460 at 16:04Comments(1)TrackBack(0)つぶやき