2019年02月08日

ウルトラマン

 「ウルトラマン」。光の国からやってきて地球を守る正義の味方は、瞬く間に子どもたちの心をつかみ、その後の兄弟シリーズも人気を博しました。「最も多く派生シリーズが誕生したテレビ番組」として、ギネス世界記録にも認定されています。
 ウルトラマンの生みの親・円谷英二監督は若いころ、ミスをきっかけに、予算も設備も調わない“格下”の映像制作に回されました。だが、そこで、少ない光量で撮影したネガを特殊現像で補正したり、粗末なセットを立派に見せるなど、数々の技術を編み出し、後の成功の基礎を築いたのです。
 “特撮はお金が掛かるのでは?”と問われた円谷監督はこう答えました。「冗談いっちゃ困るね」「大体トリックというのは貧乏の生んだ知恵なんだ」(昭和41年9月「キネマ旬報」)恵まれた環境がなければ、よい成果が出せないとは限らない。与えられた条件の中で、知恵を絞り、創意工夫を重ねる中で、誰にもまねできないほどの作品さえ生み出せる。苦難の中で、不屈の自己は磨かれる――これは人生の真理です。
 ウルトラマンは、地球では3分しか戦えなかった。その厳しい条件を課されながら、怪獣を倒した。ここにも、名作となった理由があるのかもしれない。  

Posted by mc1460 at 14:20Comments(169)TrackBack(0)つぶやき