2019年02月25日

、「和」と「同」の違い

 「男の料理教室」に参加した人の話です。メニューは豚肉のソテーでした。
 ネギとごま油を加え、さっと全体を和えましょう」と講師に言われ、ふと思う。「和える」と「混ぜる」は、どう違うのか。講師いわく「辞書で『和える』を引くと、『混ぜて調理すること』とあります。それなら『混ぜる』でもいいじゃないかと思いますよね」と。
 だが料理人には「和える」の方がしっくりくるという。「混ぜる」が食材をごちゃ混ぜにすることを指すのなら、「和える」はそれぞれの味を生かし、より深い味わいを生むイメージらしい。たしかに!!
 「和」の字には「協力し合うこと」等の意味があります。「団結」にも通じましょう。中国の古典『春秋左氏伝』には、団結のあり方を巡って、「和」と「同」の違いが記されています。「和」とはスープを作るようなもの。水と火、酢や塩や梅を用いて魚や肉を煮込み、おいしいスープを作る。「同」は水に水を足すようなもので、誰がおいしいと言って食べるのか、と。  

Posted by mc1460 at 15:03Comments(1)TrackBack(0)つぶやき