2018年12月10日
地下鉄
「まるで人間がモグラになったようだ」。初めて乗った人は、こんな感想をもらしたという。これは、91年前の1927年(昭和2年)12月、浅草・上野間で開通した「地下鉄」です。
当初、地下に鉄道を敷設できると考える人は少なかったそうです。実現に貢献した“地下鉄の父”早川徳次も、「ほら吹き」「山師(詐欺師)」などと、世間から悪口を浴びました。
しかし、彼は信念を曲げなかった。「ほら吹きだと罵られた福沢諭吉先生は、ご自分からホラをフクザワ、ウソをユウキチ、と言って笑って弁明しておられた。だが、後には社会から時代の先覚者として、尊敬を得たではないか」と。(中村建治『地下鉄誕生』交通新聞社)
当初、地下に鉄道を敷設できると考える人は少なかったそうです。実現に貢献した“地下鉄の父”早川徳次も、「ほら吹き」「山師(詐欺師)」などと、世間から悪口を浴びました。
しかし、彼は信念を曲げなかった。「ほら吹きだと罵られた福沢諭吉先生は、ご自分からホラをフクザワ、ウソをユウキチ、と言って笑って弁明しておられた。だが、後には社会から時代の先覚者として、尊敬を得たではないか」と。(中村建治『地下鉄誕生』交通新聞社)