2015年07月06日
波瀾に富んだ幸福な一生
アンデルセンには、「みにくいアヒルの子」をはじめ、不遇だった自身の半生を投影した作品が多い。彼は貧しい靴職人の家庭に生まれ、学校も満足に通えなかったのです。暇を見つけては本を読み聞かせ、文学への窓を開いてくれた父も急死。14歳で家を出て舞台役者を目指すが失敗。ラテン語学校に通うも、校長夫妻に疎まれ、退学の憂き目にあったそうです。
それでも、童話作家として成功した彼は、人生をこう振り返った。「私の生涯は波瀾に富んだ幸福な一生であった。それはさながら一編の美しい物語である」(『アンデルセン自伝』大畑末吉訳、岩波文庫)
それでも、童話作家として成功した彼は、人生をこう振り返った。「私の生涯は波瀾に富んだ幸福な一生であった。それはさながら一編の美しい物語である」(『アンデルセン自伝』大畑末吉訳、岩波文庫)