2015年06月28日
師の偉大さを証明してみせる
「動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し」。こう伊藤博文が評した幕末の志士がいます。その志士とは高杉晋作です。
文久3年(1863年)、晋作は師・吉田松陰の墓を罪人用の小塚原から別の地に改葬しました。その墓前で、彼は誓いの詩を詠んでいます。「自ら愧ず/未だ能く/舊寃を雪ぐ能わざるを」――“私は自らを恥じている。いまだに師の仇討ちを果たしていないからだ。必ず果たしてみせる”。晋作の群を抜いた行動力の源泉――それは、この師の仇を討ち、偉大さを証明してみせる、という執念であったのです。
文久3年(1863年)、晋作は師・吉田松陰の墓を罪人用の小塚原から別の地に改葬しました。その墓前で、彼は誓いの詩を詠んでいます。「自ら愧ず/未だ能く/舊寃を雪ぐ能わざるを」――“私は自らを恥じている。いまだに師の仇討ちを果たしていないからだ。必ず果たしてみせる”。晋作の群を抜いた行動力の源泉――それは、この師の仇を討ち、偉大さを証明してみせる、という執念であったのです。