2015年06月10日

セレンディピティー

 科学の世界には、偶然から生まれた発見や発明が数多くあります。一例をあげれば、ノーベルによるダイナマイトの発明、レントゲンによるエックス線の発見などが知られています。
 特筆されるのは、感染症を予防する、世界初の抗生物質・ペニシリン発見のきっかけもそうでした。イギリスの細菌学者A・フレミングがブドウ球菌を培養中、偶然にアオカビが培地に混入していました。よく見ると、その周辺でブドウ球菌が消えていたのです。
 「ペニシリン」はアオカビの学名に由来します。偶然の産物には違いありませんが、発見はそれだけでは生まれません。彼が四六時中、実験と格闘していた努力の裏付けがあればこそ、幸運を生かすことができたのです。
 近年、はやりの言葉でいえば「セレンディピティー」(偶然をきっかけに思わぬものを発見する能力)ですね。  

Posted by mc1460 at 11:42Comments(0)TrackBack(0)つぶやき