2014年05月11日

傾蓋旧の如し(けいがいきゅうのごとし)

5月のロンドンは、一斉に花が咲き香る美しい季節だそうです。イギリスの歴史学者トインビー博士は創価学会の池田名誉会長に、5月のロンドンで対話をと要望しました。それに応え、名誉会長は1972年と73年の5月に渡航しました。対談集『21世紀への対話』は約40年を経た今も、世界中で読み継がれています。
博士と名誉会長には、初めて出会った時から親しい雰囲気が漂っていました。中国の故事に「傾蓋旧の如し(けいがいきゅうのごとし)」とあります。これは孔子と程子が道で出会って車を止め、車を覆うかさを傾けて語り合ったことを通して、ちょっと会っただけで、旧知のように親しくなるとの意です。
 それと同じように、人類の未来への責任感ゆえに、博士と名誉会長の心は、会って瞬く間に通じ合ったのでしょう。さらに、そこには少しばかり、5月の花と風と緑の演出もあったのかもしれない。心を通わせるには絶好の季節です。  

Posted by mc1460 at 09:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき