2014年03月16日

僕の人生は、これから始まるんだよ

卒業シーズン真っ盛りです。高校や大学などを卒業した人が、新たに船出する季節を迎えました。
1980年、日本語学者の大野晋氏は、新しい研究のため、南インドに降り立ちました。還暦の翌年だった。大野晋氏は81年に『日本語とタミル語』を発表。両者の関連性を指摘し、2言語が同一の起源をもつのではないかと推論。当時、激しい論議を招きました。
“還暦を過ぎて、こんな大変な研究をやる必要はないのでは?”との声に、大野氏は語りました。「僕の人生は、これから始まるんだよ」と(川村二郎著『孤高』)。その後、99年の『日本語練習帳』はベストセラーに。その後も『日本語の形成』『日本語の教室』(いずれも岩波書店)など次々と上梓。2008年、88歳で亡くなるまで日本語研究に生涯を捧げました。  

Posted by mc1460 at 13:19Comments(0)TrackBack(0)つぶやき