2014年03月09日

不器用なこと

 「当代随一」と仰がれる宮大工の棟梁が、弟子を取る際、基準を定めています。それは、不器用なこと。なぜか。器用な人は、ある段階までは早く上達する。だから、仕事を甘くみて、楽をすることを覚えてしまう。結局、成長の“伸びしろ”が小さいという。
「千年の大建築」を手掛ける宮大工の世界では、要領や小手先など通じないそうです。遅くても、一つ一つ階段を上らなければ、大きな仕事を成すことはできない。「不器用の一心に勝る名人はない」と(小川三夫著『棟梁』)  

Posted by mc1460 at 13:15Comments(0)TrackBack(0)つぶやき