2013年10月16日

モミジ

 年ごとにモミジの染まり具合が変わるのはなぜか。それは「アントシアニン」という〝紫外線から体を守る効果のある色素〟のつくられ方に理由があるそうです。〝昼夜の寒暖差が激しく〟〝紫外線がよく当たる〟ほど、この色素が多くつくられるといいます。
 植物学者の田中修氏は「紫外線や強い光という有害なものが多ければ多いほど、植物たちは色あざやかに魅力的になるのです。植物たちは、逆境に抗して美しくなるのです」と述べています(『植物はすごい』中公新書)
 だからこそ人は、わが身の最終章を、燃え上がるような美しさで飾る一葉一葉に、人生を重ねるのでしょうか。「濃紅葉に涙せきくる如何にせん」(高浜虚子)  

Posted by mc1460 at 11:30Comments(0)TrackBack(0)つぶやき