2017年06月20日
出し惜しみしちゃダメよ
NHKの連続テレビ小説『ひらり』(1992年 - 1993年)の脚本を、初めて担当することになった内館牧子さんが、先輩の橋田壽賀子さんから言われた教えがあります。「出し惜しみしちゃダメよ」と。
内館さんは、これまで書きためていた原稿を全部捨て、一から書き直したという。1回15分間のドラマを、半年も続けるためには、“見どころ”を小出しにしたくなるもの。だが、それを惜しまずに使い切り、また一から、生みの苦しみを始める。この労作業の積み重ねが道を開くことを、橋田さんは教えたのです。
内館さんは、これまで書きためていた原稿を全部捨て、一から書き直したという。1回15分間のドラマを、半年も続けるためには、“見どころ”を小出しにしたくなるもの。だが、それを惜しまずに使い切り、また一から、生みの苦しみを始める。この労作業の積み重ねが道を開くことを、橋田さんは教えたのです。