2017年04月10日

季節の移り変わりを体感できます

 この時期、東北新幹線で上京すると、季節の移り変わりを体感できます。東京へ南下するときは、だんだんと桜が咲いて、街を彩る薄桃色が増えていく。一方、帰る際は、途中で桜前線を追い越し、つぼみが開花を待つ風景が戻ってくるのです。
 行きは、これからやってくる未来を先回りして見るようであり、帰りの景色は、まるで、映像を逆回転させ、時間をさかのぼっていくように見えるのです。  

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2017年04月09日

心の原風景

 入学式の季節ですね。さまざまな校歌が列島に響いています。
 学校生活の折々に歌われる校歌は、卒業後も覚えているものです。口ずさむと、若き日の思い出がよみがえるのは私一人ではないでしょう。
 全国の校歌の歌詞を調査した『校歌 心の原風景』(浅見雅子・北村眞一著、学文社)によると、校歌には学校の教育方針をはじめ、自然環境、気候、歴史などが詠み込まれているそうです。それが私たちの心の原風景となっているのです。  

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2017年04月08日

当たり前

 「若い頃の雑用は買ってでも」。そう提唱するのは、脳神経外科専門医の築山節氏です。脳にとって雑用は、スポーツに例えれば、ランニングや筋力トレーニングにあたるそうです。
 人のやりたがらない雑用でも自ら買って出る。ささいな用事を面倒くさがらず、コツコツ取り組む。その習慣が身に付けば「前頭葉が鍛えられ、意志的・主体的に行動する力の高い人になりやすい」と(『脳が冴える15の習慣』生活人新書)
 ともすると人は、平凡なことを軽く見がちです。何か特別で、難しいことをしないと、成果が挙がらないと思い込む人もいます。だが、“小さな達成感”の積み重ねは自信となり、やがて“大きな成果”につながるのです。何より、当たり前のことができない人に「当たり前以上」ができるはずはありません。  

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2017年04月07日

3年を費やし開発、商品化

 大学で学生生活を謳歌したいと夢を描きつつも、不安を抱える一人の高校生がいました。彼は病の影響で片手しか自由に動かせず、靴ひもが結べません。
 そこで彼は、世界的スポーツ用品企業に手紙を書きました。「一人で洋服を着ることはできますが、今でも親にシューズの紐を締めてもらわなくてはなりません。自分で自分のことを全てできるようになりたい……」(「ナイキ・ジャパン」プレスリリース)。受け取った関係者は3年を費やし、彼の夢をかなえる靴を開発し、商品化しました。
 「一人」のために尽力した結果、その一人だけでなく、多くの人に喜びを届けられることがあのます。  

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2017年04月06日

根っこが大事

 あるトマト栽培の農家を訪ねた時の話です。ハウスに入ると、9000本のトマトの木が並ぶ。たわわに実るトマトに目が行きがちですが、農家の人は、それぞれの木の先端部分の葉に目を凝らします。葉のツヤや色を見ることで木全体の健康状態が分かるそうです。
 何でもそうですが、根っこが大事です。でも根は見えないから、目に見えるもので判断するしかない。その場合、結実した玉を見るのではなく、生育状況が一番分かる先端部分を見て、『これからの成長をどうするか』と手を打つのです」と。
 大切な視点と思いました。トマトの実は「過去」の成長の結果であり、「未来」の結果を決めるのは「今」の成長です。農家の人の話は「今」という瞬間瞬間を「未来」への出発点とする仏法の「本因妙の生き方」に通じます。  

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2017年04月05日

花言葉の文化

 2日に入学式が行われた東京・八王子市の創価大学。桜、黄のレンギョウ、白のユキヤナギやコブシ、赤のツバキ、紅紫のミツバツツジなど、キャンパスは色とりどりです。
 植物の花言葉を調べてみると、精神美、希望、未来への期待、友愛……。新出発にふさわしい、明るい言葉が並びました。
 花言葉の文化は一説によれば、17世紀ごろのトルコが発祥だそうです。トルコでは自分の気持ちを花に託して贈る習慣があったという。それがヨーロッパ各地に広まり、明治期に日本まで伝わりました。
 「花」を「心」の表れと見て、愛でる思いに国境はないですね。  

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2017年04月04日

脳が鍛えられるのは

 電子書籍の先進国・米国では、その売り上げが鈍化し、紙の本へ読者が戻る傾向がみられているそうです。
 出版業界は全般に厳しい環境にあるとはいえ、一時期、言われたように、紙の本がなくなることは考えにくい。デジタルメディアの普及によって、かえって紙の本の持つ魅力が再発見されているのではないかといわれています。
 紙の本には電源がいらない。書き込んだり線を引いたり、簡単に自分用に改良できる。紙やインクの匂い、美しい装丁などとともに、本の中身を記憶できる。デジタルが2次元であるのに対し、紙の本は3次元で、立体的に人間の脳を刺激してくれます。
 脳科学者の茂木健一郎氏は「いちばん脳が鍛えられるのは、本を読んでいるとき」とつづっています(『頭は「本の読み方」で磨かれる』三笠書房)  

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2017年04月03日

「明らめの強い人」と「諦めの強い人」

 「あきらめる」を漢字で書くと「諦める」とも「明らめる」とも書けます。同じ語源ですが、漢字の違いで意味合いは随分と変わります。
 「明らめる」は「物事をはっきりさせる」などの意味。「明らめの強い人」と書けば、「気持ちをうまく切り換え次の行動に移る」「同じところにとどまることをしないで、新しいやり方を見つける」人を表す(『人づきあいが楽しくなる心理学』鈎治雄著、第三文明社)
 「諦める」は「もう希望や見込みがないと思ってやめる。断念する」との意味になります。「明らめの強い人」と「諦めの強い人」は真逆になるのですね。  

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2017年04月02日

十年一剣を磨く

 「十年一剣を磨く」という言葉は、武田信玄と上杉謙信の「川中島の戦い」を詠んだ頼山陽の詩の中にあり、そこから広く知られるようになりました。長く鍛錬を積み、忍耐強く、力を発揮する機会を待つ生き方をいうのだそうです。
 『天才!』(マルコム・グラッドウェル著、講談社)に、「世界レベルの技術に達するにはどんな分野でも、一万時間の練習が必要」とあります。1万時間は、1日に3時間以上を練習に充てると、およそ10年となる計算となります。頼山陽の言葉も、あながち当て推量ではないと思えませんか。  

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2017年04月01日

元患者

 「ここには、ハンセン病の患者は一人もいません」。と、岡山県のハンセン病の国立療養所の担当者が説明します。
 この療養所には、270人余の入所者が暮らしています。だから、初めて訪問する人の中には、漠然と、“この療養所には、多くの患者がいる”と思い込んでいる場合が少なくないようです。1940年代にはプロミンなど同病の特効薬が開発され、入所者は、後遺症があっても、すでに“元患者”なのです。  

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