2017年04月22日
反意語
「善悪」「強弱」「勝敗」――反意語同士で熟語になると、良いとされるものが先にくる場合が多いですね。一方、「貧富」「禍福」のように、良いことが後に続く場合もあります。
「禍福はあざなえる縄の如し」といえば、人の不幸も幸福も、わら束がより合っている縄のように、表になったり裏になったりする意味です。「禍」から「福」の語順には、災いを転じて福にしたいという、人間の太古からの切なる希望が感じられます。
人類の教師といわれるソクラテスは、「幸福の核である『魂の善さ』が備わっている場合にのみ、その土台の上に乗って、健康も名声も富も善きものとなる」と確信していました(岩田靖夫著『増補 ソクラテス』ちくま学芸文庫)。
「禍福はあざなえる縄の如し」といえば、人の不幸も幸福も、わら束がより合っている縄のように、表になったり裏になったりする意味です。「禍」から「福」の語順には、災いを転じて福にしたいという、人間の太古からの切なる希望が感じられます。
人類の教師といわれるソクラテスは、「幸福の核である『魂の善さ』が備わっている場合にのみ、その土台の上に乗って、健康も名声も富も善きものとなる」と確信していました(岩田靖夫著『増補 ソクラテス』ちくま学芸文庫)。