2017年02月09日
あの姿に憧れました
宮城県気仙沼市の造船所。戦前から続く老舗企業です。年配の作業員が、もくもくと仕事をしていました。手元を見て驚いた。「鐃鉄」という作業でした。手にするのは、水が出るパイプとアセチレンガスの火が出るパイプだけ。一切、力を加えず、加熱と冷却だけで、何センチもの厚さの鋼板を少しずつ、船首や船尾、胴など、複雑な形へと曲げていくのです。
高度な職人技。恐る恐る「写真を撮ったらいけませんよね」と尋ねたら「いくらでも、いいよ」と。「今、写真見て分かっても、一人前になるまでに30年はかかるからなぁ」。屈託のない笑顔が返ってきました。
自らも先輩の仕事を長く見続け、会得した技です。案内してくれた若い従業員が言いました。「入社した最初の日に、あの姿に憧れました。今でも、時間があれば、見てますよ」。このようにして、伝統は受け継がれていくのです。
高度な職人技。恐る恐る「写真を撮ったらいけませんよね」と尋ねたら「いくらでも、いいよ」と。「今、写真見て分かっても、一人前になるまでに30年はかかるからなぁ」。屈託のない笑顔が返ってきました。
自らも先輩の仕事を長く見続け、会得した技です。案内してくれた若い従業員が言いました。「入社した最初の日に、あの姿に憧れました。今でも、時間があれば、見てますよ」。このようにして、伝統は受け継がれていくのです。