2017年02月07日

90%以上に改善

 選ぶことのできる選択肢が多く、自由度が高まるほど、幸福感は増す。この「幸福」と「選択」の関係を論じた好著に、米コロンビア大学・アイエンガー教授の『選択の科学』(櫻井祐子訳、文芸春秋)があります。
 同書に、高齢者介護施設での心理学実験が紹介されています。ある階では、職員が選んだ鉢植えを入居者に配り、水やりも職員が行います。施設で見る映画の予定も職員が組みました。別の階では、入居者が好きな鉢植えを選び、水やりもしました。映画を見る曜日も、入居者自身で決めました。
 驚いたことに、3週間後の調査では「選択権なし」のグループの70%以上に健康状態の悪化が見られた一方、「選択権あり」のグループの90%以上に改善が見られたそうです。  

Posted by mc1460 at 11:39Comments(0)TrackBack(0)つぶやき