2016年11月19日

灯がともるランプの絵

 『創価教育学体系』1巻の初版は、四六判・250ページで1円20銭。表紙には、灯がともるランプの絵が描かれています。〝この学説で社会を照らす〟と宣言するように、開館91年目の北海道立図書館に、この初版本が所蔵されています。
 同書には「戸田城外殿寄贈図書」と記されています。発刊された1930年11月18日の当時、30歳だった戸田先生は、編さん・出版で牧口初代会長を支えただけでなく、師の学説を広めるために奔走したのです。戸田先生と大学で同級生だった故・山口忠夫氏(中央大学元教授)は回想しています。「戸田城外は情の人、信念の人、恩師のためなら水火の中も辞さぬ心根をもっていた人」と(和光社刊『若き戸田城聖』の付録から)。
 学会の前身「創価教育学会」の誕生には、師の偉大さを宣揚しようとした一青年の戦いが刻まれています。その後、牧口先生の著作は海外の学術機関にも寄贈され、研究・実践の対象になる時代が訪れました。ランプの表紙を持つ一書が発刊されて86年。戸田先生の誓願を継いだ池田大作先生によって、創価の哲学は世界を照らす時代となったのです。  

Posted by mc1460 at 13:30Comments(0)TrackBack(0)つぶやき