2016年11月29日

 全長1068㍍で山口県下関市と北九州市門司区を結ぶ関門橋が、今月で開通43年を迎えました。開通当時、「東洋一のつり橋」「鋼鉄の虹」と称されました。
 橋の工事は1968年に開始。当時は珍しかったケーブル工事を行い、5年半に及ぶ大工事で培われた技術は、その後、世界最長のつり橋「明石海峡大橋」等に生かされました。現在も、1日に3万6千台が往来する交通の大動脈です。
 離れた端と端を結ぶもの――それが「橋」という言葉の由来だそうです。隔てられたものがつながる時、そこから新しい物語が生まれる。橋は「始まり」を想起させ、文学の題材ともなってきました。義経と弁慶の出会いは五条大橋。藤沢周平は時代小説『橋ものがたり』に、10編の出会いと別れを描いています。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(1)TrackBack(0)つぶやき