2016年07月11日

グローリーロード

 秋田市の、雄物川が日本海に注ぐ河口付近に“グローリーロード(栄光の道)”と呼ばれる坂道があります。沿道には、400メートルにわたって深紅のベゴニアとだいだい色のマリーゴールドが咲き、道行く人を和ませています。
 その花の列に、2年前の夏から鮮やかな黄色の帯が加わりました。東日本大震災の被災地・宮城県石巻市の有志から届けられた“ど根性ひまわり”です。6世の種が発芽して育ち、今、つぼみを開き始めているそうです。  

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2016年07月10日

「杉」の成長力

 山間地域の奈良・吉野郡には、万葉集にも詠まれた美しい景色が多く見られます。その風景を彩る一つに吉野杉があります。ここは、日本三大人工美林の一つにも数えられています。
 江戸時代の儒学者・新井白石と国学者・本居宣長は、「杉」の語源に言及しています。白石は『東雅』で「杉はスグなる木也とみえたり。其木の直なるをいひし也」と、真っすぐに伸びることに由来すると考察。一方で、宣長は『古事記伝』で「須岐は進木なり(中略)ただに上へすすみ上る木」と。上へ進む「進木」と述べています。
 2人の論考はいずれも、「杉」の成長力への視点で共通しています。上へ上へと、真っすぐに進んで伸びていく――その姿は、何ものにもひるまず、理想に向かって生きよと、人間の生き方を教えているかに思えます。  

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2016年07月09日

「美しさ」へのこだわり

 あと一ヶ月弱で、リオ五輪ですね。ロス五輪(1984年)で金メダルを獲得した体操の具志堅幸司さんが、中学時代に所属した部の顧問は、”美術”の先生でした。その先生の指導はただ一言、「体操は、美しくなければならない」と。
 その後、多くの指導者に恵まれたが、具志堅さんは、体操人生の原点はこの言葉だったと述懐しています(『突破! 突破! 限界への挑戦』講談社)。
 体操の技は難化し、今では「I難度」までありますが、この「美しさ」へのこだわりは、日本体操の強さの源にもなっています。  

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2016年07月08日

勇気のコツ

 ポジティブ心理学の第一人者ロバート・ビスワス=ディーナー博士が、勇気のコツを指南しています。自分のためではなく、誰かのために動く。すると利己的な考えを乗り越えられ、〝勇気指数〟が高まる、と(児島修訳『「勇気」の科学』大和書房 へー、勇気は自分のためでなく、誰かのために起こすものなのか!! 「誰か」が問題だよね。  

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2016年07月07日

ヒマワリ

 成長するヒマワリは、少年少女が、立派な青年へと伸びゆく姿に重なりますね。全身に浴びる陽光は、周囲からの「励まし」のようであり、根から吸収する養分は、学びや生活の中で得た「知識」や「知恵」のようです。
 101年前の1915年(大正4年)7月7日、当時15歳だった創価学会の戸田城聖第2代会長は、札幌の商店に年季奉公に入りました。だが、戸田少年は、とにかく学びたかった。仕事前の早朝と働き終えた深夜が、貴重な勉強時間だったそうです。
 71年前、出獄した戸田会長が真っ先に始めたのは、中学生への通信教育事業でした。終戦のわずか5日後です。どんな時代でも、思う存分、学ばせてあげたい、との心が感じられますね。
 東日本大震災後、岩手県のある新聞社の編集局長は、〝被災した子どもたちの教育の機会が奪われてはならない〟との方針を強く訴え、その報道姿勢を貫きましたいた。いつの時代も、子らの成長こそ未来の希望です。ヒマワリのようにぐんぐん伸びる「挑戦の夏」を、全力で応援しよう。  

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2016年07月06日

舞台の上では・・・・

 歌舞伎に「馬の脚」という役があのます。首と胴体のついた馬の模型に、2人の役者が入り、馬の脚となります。脚光を浴びることはありません。だが、この“陰の役”がうまく演じられてこそ、主役の演技も引き立つのです。
 歌舞伎の「馬の脚」を通して、評論家の草柳大蔵氏は、舞台の上では「主役」「脇役」「端役」に序列などない、と述べています(『ふだん着の幸福論』清流出版)。  

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2016年07月05日

親子の対話

 「学校、大丈夫?」「勉強、大丈夫?」――親は、つい子どもに聞いてしまいます。何げない一言ですが、教育評論家の尾木直樹氏の指摘は手厳しいです。「『大丈夫?』という言葉はコミュニケーションでも何でもない。きっと大丈夫に違いないという、大人の自己満足に過ぎない」(『尾木ママの「凹まない」生き方論』主婦と生活社)
 良い親子関係を築くためには、〝子どもの目や表情を見ながら、具体的に質問することが大事〟と同氏。そうやって初めて、子どもの心の中にあるものを引き出せると。
 親子といっても、人格は別々です。あうんの呼吸で、意思が通じていると思わないほうがよい。意識して、〝良質の対話〟を心掛ける必要がありましょう。  

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2016年07月04日

「人生論」で述べています

 友情を重んじた作家の武者小路実篤は自身の著、「人生論」で述べています。「自分より偉い奴がいる。自分より真剣な奴がいる」と、身近な友を思うことは「実にいい鼓舞をうける」(『現代人生論全集2』雪華社所収)
 同書ではまた、文学の巨人をわが身に引き寄せることを勧めています。「元気に何ものも恐れずに生きる」ためにはホイットマンを。落ち込んだ時には「もっと苦しい谷をさまよった」ドストエフスキーを。「良心のするどさ」に触れたいならトルストイを。「まちがいない道を悠然と歩く」にはゲーテを、と。納得!  

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2016年07月03日

マグナ・カルタ

 戦後71年の今年は、「マグナ・カルタ」制定801年でもあります。英国王の王権を制限した内容は、「法の支配」の原型となり、人権思想の展開に大きな影響を与えました。
 法学者の家正治氏は「人権」について、人間の権利は「与えられる」ものではなく、民衆の不断の努力によって実現すると強調しています。
 考えてみればヒットラーが率いたナチスは、当時の世界で最も先進的だったワイマール憲法を残したまま、有名無実化し、最終的にはユダヤ人の大虐殺まで行いました。その歴史を直視すれば、人権を守り抜くために、民衆の「不断の努力」が不可欠なことは理解されましょう。日本国憲法の第12条にも、自由と権利は「国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない」とあります。
 「EU離脱か否か」のの国民投票に対して、国民の判断は、民衆の智慧でしたのでしょうか。  

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2016年07月02日

わが子に抱く期待や理想

 親には誰しも、わが子に抱く期待や理想があるものです。さらに〝こうあってほしい〟と、自分の物差しを当ててしまいがちです。
 だが、横浜国立大学の平出彦仁名誉教授が、語っています。「子どもの成長は千差万別」であり、集団生活や親の期待から〝脱線〟しながら成長するものです、と。
 子どもが、親の描く理想の姿に戻ることだけが、必ずしも問題の解決ではありません。子との関係をとことん考え、自分も変わろうと挑戦する時、その親の真剣な姿を見て、子も前を向くのではないでしょうか。家庭の中で「自他共の成長」という喜びが味わえれば、これほど素晴らしい体験はないのです。  

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2016年07月01日

三代の会長の「選択」

 若者にとって戦後71年は、遠い過去かもしれません。だが、想像してみてください。自分に近しい先人が、人生の岐路に立った時、別の選択をしていたら、自分の人生も、全く別のものになっていたに違いなかったか。そう考えると、「戦後71年」の捉え方も変わってくる事でしょう。
 今月3日は、創価学会の戸田城聖第2代会長が出獄して71年を刻みます。もしもあの時、学会が時の流れに従い、権力に屈服していたら。もしも戸田会長が事業に窮した四面楚歌の時、若き池田SGI会長の、命を削って守る戦いがなかったとしたら……。今の創価学会はなく、私たち学会員が信心の功徳を受けることもなかったのです。
 あえて困難な道を進んだ三代の会長の「選択」によって、世界広布新時代の今があります。その感謝と、報恩の誓いを新たにする7月なのです。  

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