2016年06月10日

切磋琢磨

 硬度の高いダイヤモンドは、原石同士で磨かれて人々を魅了する美しい輝きを放ちます。人間も、人間同士のかかわりを通して磨かれていくのです。
 『詩経』に切磋琢磨の故事があります。「切磋」は角や象牙を刀で切り、やすりで研ぐこと。「琢磨」は玉や石を槌で打ち、砂や石で磨きをかけることです。すなわち、学問をし、徳を修めるため、努力に努力を重ねることの意と捉えることができます。
また、友人同士で励まし合い、競い合って向上する意味にも使われます。
 又、『論語』(金谷治訳注)には「我れ三人行なえば必らず我が師を得」とあります。三人で行動したら、そこに自分の師を見つける。常に向上していこうとする心を持てば、皆が我が師であり、学び合うことができるのです。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(0)TrackBack(0)つぶやき