2016年06月04日

日本の田園風景

 「微笑みかけているような実り豊かな地」(時岡敬子訳)――これは、明治初期に来日した英国の紀行作家イザベラ・バードが感動した、日本の田園風景です。
 稲は、これから株が分かれて茎や葉が増え、穂も出始めます。花粉の形成も始まり、最も注意しなければいけないのが梅雨時の低温といわれています。冷害を防ぐため、田んぼの水を深く張って調節するなど、農家は気が抜けない毎日となってきます。
 営農の努力は、品種改良の分野でも続けられてきました。江戸時代には『会津農書』や『清良記』などの農書が各地で著され、早くも多数の品種名が出ています。(鵜飼保雄・大澤良編著『品種改良の日本史』悠書館)  

Posted by mc1460 at 11:42Comments(0)TrackBack(0)つぶやき