2015年04月07日

宝塚歌劇団

 演劇に造詣が深かった文学者の坪内逍遙は、創立間もない少女歌劇団の公演を観賞し、その未来に期待を抱きました。今春、101周年を迎えた宝塚歌劇団である。美と夢の世界を繰り広げ、今も人々を魅了しています。
 劇団自体が歴史ドラマを織り成してきました。戦時下で迎えた30周年には、決戦非常措置要綱が施行され、劇場が閉鎖される憂き目に遭いました。公演の中止を知ったファンが殺到したという逸話も残っています。あの阪神・淡路大震災後の苦境も乗り越えました。
 劇の3要素といえば、役者、戯曲、観客を指す。演者がいて、物語があっても、見る人がいなければ劇は成立しません。観客と宝塚歌劇団の絆の強さこそ、1世紀という時を経て、日本文化の中に独特な位置を占めた理由の一つであろう。また、原則として新作主義を貫き、ロングランに頼らず、常に新しい作品をファンに贈り続けてもいます。  

Posted by mc1460 at 11:35Comments(1)TrackBack(0)つぶやき