2013年05月05日

3000人の子どもたちが参加

 1963年の5月5日、米・バーミングハムでのことです。公民権運動の行進に3000人の子どもたちが参加しました。その前進を阻止しようと「放水開始」の命令が下りました。しかし、消防士は動きません。その脇を通って、子どもたちは、歌を歌いながら行進を続けました。まさに、正義が現実を変えた瞬間でした。
 公民権運動の指導者キング博士は当初、この子どもたちを運動に巻き込むことに逡巡しました。非難もされました。しかし博士は、新しい力に期待し、彼らもそれに応えたのです。この勇気の行進は、世論を喚起し、同年8月の20万人を超えるワシントン大行進につながります。
 キング博士には夢がありました。その夢が人々を動かしたのです。「ジョージア州の赤土の丘の上で、かつての奴隷の子孫と、かつての奴隷主の子孫とが、きょうだいとして同じテーブルに腰をおろすことだ」と語った演説しかり。目に浮かぶように未来像を示し、その実現の先頭に立ちました。夢を共有することで、皆が勇気とパワーを得たのです。  

Posted by mc1460 at 09:44Comments(0)TrackBack(0)つぶやき