2012年04月09日

勇気が必要

 携帯電話、パソコン、デジタルカメラ……これら身の回りの様々な電子機器が「量子力学」を応用した製品です。
 基礎を築いたのは、ドイツの物理学者ハイゼンベルク。彼は20代前半で主要な理論を導き、“科学の新世界”を開きました。研究に没頭した彼ですが、ちょうどその時期、アメリカ大陸に到達した冒険家コロンブスの「偉大な点」について考察しています。
 ――コロンブスの航海で最も困難であったことは、すでに知られた陸地を完全に離れ、残り少なくなった蓄えでは、引き返すことが不可能な地点から、さらに西へ西へと船を走らせるという、決心であった――と(『部分と全体』山崎和夫訳)
 青年学者・ハイゼンベルクが、冒険家コロンブスに共感したもの。それは、未知の分野に挑む“勇気”であったことでしょう。新たな世界への旅立ちは、ためらいが伴うものです。思いも寄らぬ想定外のことも起こります。その時こそ、意志を貫き、前進の決断がくだせるか。チャンスをものにするには、勇気が必要です。
  

Posted by mc1460 at 12:38Comments(0)TrackBack(0)つぶやき