2018年10月04日

「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」

 昨年、“幻の逸品”が発見されました。江戸初期の芸術家・本阿弥光悦作の赤筒茶わん「有明」です。「光悦十作」に選ばれていましたがこれまで所在不明になっていたのです。
 光悦は1615年、京都・鷹峯に“芸術村”を開きました。ここで俵屋宗達や尾形光琳ら、多くの芸術家が創作にいそしんだのです。後に光悦と宗達を祖とする「琳派」と呼ばれる流派が誕生しました。
 宗達の作品で有名な“風神雷神”があります。琳派の画家たちは代々、宗達を手本にして風神雷神を描きました。江戸後期の画家・鈴木其一の「風神雷神図襖」(東京富士美術館蔵)もその一つです。宗達の優れた構図等を模写しつつ、独自性を加えていることがうかがえるーます。美術史家の大野芳材氏は、「それぞれの画家は模写を通して自らに向き合い、創造に進む機会として、それに取り組んだのではなかったか」と考察しています。
 「学ぶ」の語源は「まねぶ=まねる」との説があります。優れた人の模倣を重ねる中で、人は多くのことを学び、成長していく。そこから新たな自身の可能性も発見できるのですね。  

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2018年10月03日

“よし、私が!”

 世界的に活躍する指揮者の佐渡裕氏。彼は1999年から毎年、一般公募で集まった1万人の合唱団と、ベートーベンの“第九”を演奏しています。
 小学生から90歳以上という合唱団員は、楽譜に縁のなかった人ばかりです。最初は皆、“私一人くらい歌わなくても大丈夫だろう”という気持ちでやって来ると語っています。そこで氏は訴えます。「ガラガラ声もキンキン声も全部受け入れるから、一人ひとりが主人公になってほしい」「一人ひとりの名前を持った音をつくりたい。山田さんなら山田さん、鈴木さんなら鈴木さんの声がほしい」。それぞれの人生を背負いながら集まって、共に心を震わせつつ、音楽をつくり上げる。氏は「一年分のドラマを抱えた一万人の主人公たちの存在」を感じるという(『棒を振る人生』PHP文庫)
 ただ歌うのではなく、自分らしく、自身の人生を懸けて歌えばこそ、深い感動を呼ぶのでしょう。何事も“誰かがやるだろう”と思えば、本当の力は出ないものです。逆に、“よし、私が!”と立ち上がれば、心は躍動し、想像以上の力も湧いてくるのです。  

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2018年10月02日

アンチエイジング

 「アンチエイジング」という言葉が、ちまたにあふれるようになって久しいですね。直訳すると「抗加齢」で、年齢を重ねることに対抗して若々しさを保つという意味だそうです。“人類永遠のテーマ”の一つといえるかもしれません。
 「不老は口から」――日本抗加齢医学会理事で、斎藤一郎氏が語っています。例えば口周辺の筋肉を鍛えると、しわやたるみが改善される。食べ物をよくかめば、脳が活性化するほか、だ液の分泌もよくなり口内の抗菌作用が高まる、など数々の効果が期待できるそうです。さらに“よく話す人は長生きする”との説を展開し、「話すこと」も若さを保つ重要な要素と訴えています。  

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2018年10月01日

各地の伝統精神

 「地を離れて人なく、人を離れて事なし」とは幕末の教育者・吉田松陰の言葉です。松陰は歴史、算術とともに、地理教育に力を注いだ(古川薫著『松下村塾』講談社学術文庫)
 創価学会の初代会長である牧口先生の著書『人生地理学』は、冒頭の松陰の言葉で結ばれています。同書では「地理学は地と人生との関係を説明する科学」との観点から、人間と環境が相互に作用し合うという、両者のダイナミックな関係性について論じられています。
 51年前の1967年(昭和42年)、池田先生は各方面の地域性などに着目し、指針を贈りました。九州には「常に先駆の九州たれ」。古来、日本の“文化の玄関口”であったことや、明治維新で重要な役割を果たした志士に九州出身者が多くいたという、史実を踏まえたものでした。
 中部の友には、交通の要衝であり、経済的にも要の地であることから、「広布の堅塁・中部たれ」と。このほか「人材の牙城・東北たれ」「常勝関西たれ」「楽土建設の革命児たれ」(四国)など、半世紀前に示された指針は今、各地の伝統精神となっています。  

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2018年09月30日

戦国時代の農村

 黒澤明監督の映画「七人の侍」の舞台は、戦国時代の農村です。秋の収穫時に野武士が襲ってくると知った農民たちは、防衛のため浪人の侍を雇う。侍たちは農民を訓練し、共に戦い、村を守り抜きます。
 名作中の名作だが、映画評論家の佐藤忠男氏は違和感を覚えたそうです。映画の中の農民は右往左往するばかりで、武器の扱い一つ知らない。農民は本当に愚かで卑屈だったのか、と。
 後に氏も知るのだが、戦国当時、自衛組織を持つ村は少なくなかった。江戸期も、村は強力な自治機能を持ち、農民に告発され代官が失脚した例もあるという(『独学でよかった』中日映画社)。名もなき民衆は、歴史の主役として描かれることは少ないが、実は歴史の底流をつくっている。一人一人は無力のようでも、結束し、粘り強く生き抜く力は侮れないですね。  

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2018年09月29日

10秒の壁

 陸上・男子100メートルで日本人初の“10秒の壁”を破る快挙を達成した桐生祥秀選手。つい先日かと思っていたら、昨年の9月9日の日本学生対校選手権のことでした。
 レースの号砲を鳴らすスターターも、専門的な視点からレースを見つめていました。決勝レースが迫っても、会場には強い風が吹いていたのです。好記録が出ても、風速2メートル超の追い風になると「参考記録」になってしまうのです。スターターはコース脇にある吹き流しを観察しました。「ビュー、ピタ、ビュー」。風は一度吹いた後、3秒ほど弱まり、また吹くことに気付く。このリズムをもとにスタートのタイミングを計り、号砲を鳴らしたのです。
 レース後、「9秒98」を示した電光掲示板には「+(追い風)1・8メートル」の文字も点灯。記録は公認されたのです。  

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2018年09月28日

北海道は元気ですね

 ジャガイモの一大産地である北海道・十勝地方では、収穫が最盛期のようです。
 台風で畑が広範囲にわたって水没し、凶作だった一昨年から一転、昨年は豊作。原料不足になったポテトチップスの製造も安定しました。
 そして本年。地震の被害が心配されましたが、北海道・十勝の観光情報を案内する「十勝観光連盟公式サイト」を見ると、10月21日 に「第19回しほろ収穫祭」が行われると発信されていました。内容は しほろ牛カットステーキやしほろジャンボ鍋(豚汁、おしるこ、うどん)などの士幌味覚市、農産物廉価即売所、玉ねぎ&じゃがいも袋詰め放題、ゲームやビンゴ大会などのステージイベントといった毎年好評のイベントが盛りだくさん!と。北海道は元気ですね。
  

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2018年09月27日

黄金の稲穂のじゅうたんが

 今、東北新幹線の窓から入る光が、明るく感じられます。外を見ると、黄金の稲穂のじゅうたんが一面に敷き詰められているからです。
 実りの秋。農家の方々の笑顔が一番輝く季節ですね。都会暮らしでは季節感を失いがちですが、米などの穀物が「あきみちる(飽き満ちる=豊かに実る)」時期が、「あき(秋)」の語源という説もあるようです。
  

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2018年09月26日

伊達政宗

 武勇とともに文化への理解も深いことで知られた初代仙台藩主の伊達政宗。彼は、手紙を出す際は、自ら筆を執るのを常としたといわれています。
 その証拠に、彼の自筆とされる手紙は、残っているものだけでも実に1200通以上あります。家臣に代筆させざるを得ない場合には、追伸を書き添えたそうです。直接、思いをつづることが“最高の礼”に通じると考え、こまやかな意思疎通を心掛けたのです(佐藤憲一著『素顔の伊達政宗』洋泉社)
 丁寧にしたためられた手紙は、書き手の姿勢や思いを雄弁に物語ったことでしょう。翻って現代、当時とは比べものにならないほど、手軽かつ迅速に意思を伝える手段が発達しています。だからこそ、相手に思いをはせる時間を大切にしたいものですね。  

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2018年09月25日

点額魚

 唐の詩人・白居易に「点額魚」という詩があります。これは、登り切れば竜になれるという「竜門の滝」の故事にちなんで詠んだものです。
 「点額」とは“額に傷を受けること”を指し、点額魚は、滝を登り切れず、岩に打ち付けられて額に傷を負った魚のことを指します。その魚の気持ちはどんなものだろうと白居易は自問しました。
 「聞けば、竜になれば天に昇って雨を降らせる苦しみがあるそうだ。そんな苦しみをするよりは、永く魚となって自由に泳ぎまわっているほうが、あるいはかえって、ましかもしれない」(佐久節訳註『白楽天全詩集2』日本図書センター)いろいろな解釈があるものですね。  

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2018年09月24日

実質2年4カ月

 161年前の幕末。8畳一間の「松下村塾」には多くの青年が入塾しました。しかし吉田松陰が教えた期間は実質2年4カ月です。門下には町民や農民の子もいた。なぜ短期間で逸材が育ち、日本を動かす力になったのでしょうか。
 当時27歳の松陰は“草莽崛起”の思想を持っていました。これは“時代を変革するのは支配層ではなく庶民”との意味です。小山良昌氏は「国のために至誠を貫く松陰の立志が、庶民を“行動する志士”に育てた」と語っています。  

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2018年09月23日

タンポポも雑草の一種

 一口に「雑草」といいますが、それぞれに、きちんと品種名があるそうです。雑草は人間が使う土地に生え、農業生産に直接、間接に損害を与えるので、人間の都合で「雑草」と呼ばれるだけなのです。
 その共通の特性は、成長が早く、速やかに開花できる、長期にわたって種子生産ができる、不良環境下でも種子を生産する、などがあります(稲垣栄洋『雑草は踏まれても諦めない』中公新書ラクレから)。
 冬を越す多年生雑草の場合、人間が耕す深さより下の土壌に休眠している芽もあります。雑草には、栽培種とは比較にならない「生き抜く強さ」があるのです。
 なんと、タンポポも雑草の一種だそうです。「踏まれても 踏まれても なお咲く タンポポの笑顔かな」――創価学会の池田先生は、この句を好んで同志に贈ってきました。長編詩「雑草」には「秋霜にも慄えず 不撓の意志と 天性のしなやかな反発力をもって かれは愉快に生きぬく」とあります。  

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2018年09月22日

大いなるロマンですね

 土星には耳がある――これは、史上初めて望遠鏡で土星を見たガリレオ・ガリレイの言葉です。17世紀、彼の望遠鏡では、土星の輪はドーナツ状に見えなかったそうです。
 その土星の探査機カッシーニが日本時間の昨年の9月15日夜、20年におよぶ使命を終えました。土星の軌道から、上空1915キロの大気層に突入。大気の直接観測を行い、計画通り、データを地球へ送った後、燃え尽きたのです。
 カッシーニは1997年に打ち上げられ、2004年に土星の軌道に到達。05年には、搭載していた小型探査機ホイヘンスが衛星タイタンへ軟着陸し、メタンの海や川を発見しました。また06年には別の衛星エンセラダスの南極で、地下から噴き出す水蒸気を確認。どちらの衛星にも生命が存在する可能性を示したのです。
 地球外の天体に生命は存在するか――人類が抱き続けてきた大いなるロマンですね。  

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2018年09月21日

マブヤー(魂)落とすなスピード落とせ

 那覇市の西方約32キロの海上に浮かぶ渡嘉敷島をご存知ですか。道端に、子どもたちの書いた文が張られているそうです。その中の一つに「マブヤー(魂)落とすなスピード落とせ」とあります。
 人口710人余の小さな島に、信号機はたった一つ、学校の前にあるだけです。交通事故の発生も、ごくわずかな島で、なぜこの言葉が生まれたのか。それは、島の安全が長続きするよう、島民だけでなく、観光客にも“無事故の運転”を呼び掛ける思いからだなのです。  

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2018年09月20日

「広島風お好み焼き」誕生の逸話

 原爆で焦土と化した広島。女性たちは、水に溶いた小麦粉と刻みネギを鉄板で焼いて売りました。店を構えると、子どもや夫の名前をのれんに掲げた。「いっちゃん」「大ちゃん」……。これは、生き別れの身内に所在を知らせるために――「広島風お好み焼き」誕生の逸話です。(那須正幹著『広島お好み焼物語』PHP研究所)
 この頃、産声を上げたのがプロ野球の「広島カープ」です。飢えた市民は、お好み焼きで空腹を満たし、弱小球団に復興の希望を託しました。いまや、常勝球団となり、今シーズン限りでの引退を表明した、被爆3世の新井貴浩選手は「今、野球ができる平和な時代に感謝します」と語っています。  

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2018年09月19日

本当の美は「強いもの」

 本当の美は「強いもの」――と、能楽シテ方喜多流の香川靖嗣さんが語ります。「軟弱から、人の心を打つものは何も出てこない。人の心を打つのは、計算ではありません」と。
 能役者は、時に数十キロの重さの装束を着けて、悠然と舞い続けなければならない。また“私生活=舞台”と捉え、日常の心の持ち方や振る舞いまで厳しく律するという。日本が世界に誇る伝統芸能の美しさは、不断の鍛えを基に生み出されるのです。  

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2018年09月18日

物事を前向きに捉えよう

 昨年の調査結果ですが。沖縄県の今帰仁村が、65歳以上の方を対象に健康状態についてアンケートを実施しました。その後の要介護度や生存との関連なども追跡調査したそうです。
 それによると「病気は自ら予防できる」と考えている人は、「できない」と回答した人に比べ、死亡リスクが56%減少。要介護2以上でも「介助があれば外出できる」と答えた人は「できない」と答えた人に比べ、要介護状態が悪化するリスクが67%減少しました。また「家族との団らん」「子や孫からの電話」などを楽しみにしている人は「とても幸福」と答える割合が高かったそうです。
 物事を前向きに捉え、外出する意欲や他者との関わりを持つことが、健康・長寿や幸福感につながっていることが分かりますね。  

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2018年09月17日

イエス・イズ・モア

 近年の建築には、建物自体の機能やデザインの良さだけでなく、低炭素社会への貢献や人々のコミュニケーションの創出なども求められているそうです。
 「スキーができるごみ処理発電所」「魚と海水浴が楽しめる美しい港」――デンマークの建築家ビャルケ・インゲルス氏は、人間生活の快適性と環境への配慮を両立させたデザイン性の高い建築で、世界的に注目されています。
 氏のモットーは「イエス・イズ・モア」。すなわち「イエス」と答えることで、より可能性が広がる、という考え方。相反する条件や制約に対しても、決して「ノー」とは言わない。実現の難しさは、むしろ「デザイン上のチャレンジ」の好機と捉える。そして斬新な発想で、周囲の予想を超える新しい建築を生み出してきたのです(吉成真由美インタビュー・編『人類の未来』NHK出版新書)  

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2018年09月16日

一十百千万のすすめ

 創価学会の高齢の婦人が語ります。「長寿の秘訣は?」と聞くと、「秘訣なんてありません。努力あるのみです」ときっぱり。医師が推奨する健康法“一十百千万のすすめ”を実践しているというので、内容を聞きました。
 日に「一回」は、少し長めの文章を読む。「十回」は大笑い。「百回」は深呼吸。「千字」は文字を書く。「一万歩」は歩く、とのことだそうです。
 婦人は「毎日、御書を開きます」「気取らず、笑いの絶えない会合や家庭訪問に行きます」「深く息を吸って、朗々と題目をあげます」「池田先生の指導を書き写したり、川柳を詠んだり、『5年日記』をつけたり、と筆まめです」と胸を張ります。「でも、日に一万歩はさすがに……」と苦笑しました。  

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2018年09月15日

半数が100年以上生きる

 今の日本の子どもたちは、半数が100年以上生きる――こう衝撃的な予測をした書籍があります(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著『ライフ・シフト』東洋経済新報社)
 “100歳が普通”の時代をどう生きるか。同書では、貯蓄などの「有形の資産」より、金銭に換算できない三つの「無形の資産」が今後は強みになる、と示しています。第一に、働く技能や知識などの「生産性資産」。第二に、健康や友人などの「活力資産」。第三に、変化に対応する意思や能力などの「変身資産」である。100歳まで生き抜かなくても重要な点です。  

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