2019年03月12日
フィルターバブル
ある店にやって来た初対面の2人。だが気まずさを感じることはない。これは、店にある機械が、データをもとに、2人に最良の「話題」を提供してくれる。星新一氏の「ナンバー・クラブ」という小説の話です。店を出た主人公は偶然、親しかった旧友と再会して別の店へ。しかし全く会話が盛り上がらない。主人公は再びナンバー・クラブへと戻っていきました(『星新一YAセレクション 妄想銀行』理論社)
人間の触れ合いに機械が介在する滑稽さを風刺した話ですが、実はこれに似た状況が今、ネットの世界で起きているのです。「フィルターバブル」と呼ばれるものです。
ネットで情報を探す際、利用者の傾向を反映した情報が優先的に表示され、他の情報は目に入りにくくなる。次第に特定のフィルターで選別された情報に囲まれ、“バブルの球体”の膜に包まれたような状態になるのです。そうですね、ネットを利用している私も感じます。
人間の触れ合いに機械が介在する滑稽さを風刺した話ですが、実はこれに似た状況が今、ネットの世界で起きているのです。「フィルターバブル」と呼ばれるものです。
ネットで情報を探す際、利用者の傾向を反映した情報が優先的に表示され、他の情報は目に入りにくくなる。次第に特定のフィルターで選別された情報に囲まれ、“バブルの球体”の膜に包まれたような状態になるのです。そうですね、ネットを利用している私も感じます。