2016年10月11日

原点を持つ人

 かつて、創価大学の吹奏楽部が、都のコンクールで金賞を獲得したときのこと。朗報を聞いた創立者の池田SGI会長が、心づくしの励ましを贈った。その相手は、同部を創部し、初代部長を務めた、10年前の卒業生でした。
 むろん金賞の栄冠は、現役部員らの努力のたまものではある。だが、その栄光も、草創を築いた先輩たちの労苦があってこそ。創立者の振る舞いを通じて、現役生たちは、「原点」に思いを致し、音律を磨く一層の決意を固めたに違いありません。
 輝く栄光の陰には必ず、人知れず応援し、支えてくれた人の存在があります。「原点を持つ人」とは、この〝今の自分があるのは誰のおかげか〟を知る「感謝の人」のことです。「恩を知ることを最高とし、恩に報じていくことこそ第一としてきた」(創価学会版・御書491㌻、通解)の御文をかみしめたいものです。  

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2016年10月10日

1%の奇跡

 「1%の奇跡」。これは医師で作家の鎌田實氏の言葉です。人生の1%でも誰かのために生きれば、生きがいは深まり、長寿にもつながる。そんな思いが広がれば社会も良くなる。1%の変化が奇跡を起こすと。納得!!  

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2016年10月09日

「土台」が必要

 釈迦が説いた仏典の話。昔、一人の富豪がいました。3階建ての立派な家を見て自分もほしくなった。「同じような家を造ってほしい」と、大工に注文しました。大工は土地を測り、土台づくりから始めた。それを見た富豪は言ったそうです。「私がほしいのは下の部分ではない。上の部分だ。最上階から造れ!」。これを聞いた人は皆、「下の部分を造らずして、どうして上の部分が造れようか」と笑った(百喩経)。
 何事も「土台」が必要です。  

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2016年10月08日

10月8日は「木」の日

 「十」と「八」を重ねて、10月8日は「木」の日だそうです。青森県の名のごとく、青々と輝く森林を見て、思います。”人は木に深く学ぶべきだ”と。
 同県の木はヒバ。秋田の杉、木曽の檜と並ぶ日本三大美林の一つです。”100年育って一人前”というヒバの若木は、風雪に耐え、じっくりと成長する。促成でなく、熟成ゆえに、木目は美しく、耐久性を持つのです。  

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2016年10月07日

社内運動会

 秋の運動会シーズンですね。近年、企業でも「社内運動会」を催すところが増えているそうです。運動会の運営を請け負う、企業やNPO法人の活動もメディアで取り上げられています。
 社内運動会と聞くと、昭和の香りが漂いますが、競技や応援などに共に汗を流した体験を共有することが、一体感を高める機会になるとして再評価されています。
 裏を返せば、メールでの連絡が主流となり、顔を合わせた対話が不足して、人のつながりが希薄になった表れともとれます。
  

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2016年10月06日

ピア・サポート

 福祉や医療のさまざまな分野で、「ピア・サポート」という言葉が注目されています。「ピア」とは英語で「仲間」「同輩」などの意味で、上下関係のない、「同等」「対等」の仲間による支援を「ピア・サポート」と呼びます。
 病気や障がいを経験した人が、同じ悩みを抱える他の当事者を支える。その周りの家族や友人による「支えの広がり」も、広い意味での「ピア・サポート」です。福祉や医療の専門家は、その広がりの「一員」として支えています。
 「ピア・サポート」の基本的な考えは、「全ての人が回復することができる」ということ。「回復」といっても、病や障がいから回復するという話だけではありません。病や障がいは人生の一部。それ以外に、人には多くの可能性があります。病や障がいがあっても、希望や夢を持って生きていけるはずです。その姿が、どれほど他の人たちのサポート(支え)になり、希望になるか考えてみたいです。  

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2016年10月05日

凜とした気品

 公園で色付いた落ち葉やドングリを見かけました。いつの間にか秋の気配が濃くなってきたことに気付かされました。
 なぜ葉の色が変わるのか。それは葉の〝老化〟によって起こるとされます。日照時間がだんだんと短くなり、気温が低くなると、葉の細胞内でさまざまな変化が起こる。全体として葉の働きが弱くなり、色素が分解されたり、新たに色素が合成されたりして、黄や紅に変わるという。
 〝老化〟とはいえ、季節の移ろいに応じ、美しく色付き、輝きを増していく姿には、凜とした気品がありますね。  

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2016年10月04日

相手にとって

 学校のテストで思うような点数が取れなくなり、自信を失いかけていた中学3年の女子生徒がいました。使っていたテキストは、カラーのイラストや図表をふんだんに取り入れたものでした。助言を受け、教材を白黒の問題集に変えたら、あれよあれよという間に点数は高いレベルに戻った(鈴木正樹著『十人十色の子どもたち』大隅書店)
 耳で聞いて理解するのは苦手でも、目で見て覚えるのは得意な人もいれば、その逆の人もいます。カラフルな教材を好む子もいれば、かえって勉強しづらくなる子も。説明の仕方や内容が〝分かりやすい〟かどうかには、「相手にとって」という前提が付くのです。  

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2016年10月03日

あの日の夜の長さは・・・

 上空を飛ぶ機内から見た東北の夜景。家々の明かりが宝石のように輝き、家路に就く車のヘッドライトが、幾筋もの光線となって四方に伸びています。人々が生きている。街が動いている――そう思うだけで胸が熱くなります。しかし、東日本大震災の直後、東北の街や、被災に耐える人々の心は、安らぎの明かりがない闇の夜でした。
 大震災は「春分の日」の10日前に起きました。きょう3日は「秋分の日」から10日後にあたります。春分と秋分の日は、昼夜の長さがほぼ等しいとされます。ならば「3・11」の夜は、きょうの夜と、ほぼ同じ長さだったということになります。だが、あの日の夜の長さは、単なる時間では計りがたいものです。
  

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2016年10月02日

百科全書

 本年はドニ・ディドロの生誕303年です。彼は本文17巻、図版11巻の『百科全書』を編さんしました、18世紀フランスの哲学者です。この仕事に着手したとき、彼は34歳。意気盛んな青年でした。
 王侯、貴族、聖職者の特権階級が依然、民衆を支配していた当時のフランス。”人類の知の遺産”を体系化し、万人に開く百科全書は、保守勢力から徹底的に弾圧されました。ディドロは100日以上、幽閉され、当局は発刊を禁止、そして、誹謗・中傷の嵐……。仲間も一人また一人と去っていったのです。
 だが、彼は屈しなかった。最大の支援者は民衆だった。予約購読数は当初の4倍に膨れあがり、政府も抑え切れなくなった。構想から26年後、ついに百科全書は完結。ディドロは記す。”人を偉大な事業に向かわせるのは、情熱、それも偉大な情熱だけだ”と。
 情熱だけなら、利己主義の人間にもあります。小さな自己を超えた、大いなる価値に人生をささげようという無私の”偉大な情熱”だけが、迫害の連続にあっても、人を支え続けるのです。  

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2016年10月01日

世界平和の日

 あす2日は創価学会では「世界平和の日」と言っています。1960年のこの日、池田SGI会長はアメリカに海外訪問の第一歩をしるしました。192カ国・地域に広がる連帯の、最初の“種”がまかれて56年となります。
 海外にも、日本の聖教新聞や「大白蓮華」にあたる機関紙誌があり、世界広布の「今」を伝えています。そのタイトルはパナマの「プエンテ・デ・パス(平和の懸け橋)」誌など多彩です。
 アメリカで毎月、発行している教学誌は「リビング・ブディズム」で、“生きた仏法”の意味です。教学を深め、信仰体験を紹介する充実の内容からは“宗教は生活に根差してこそ”とのメッセージが、説得力をもって浮かび上がってきます。  

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