2016年10月03日

あの日の夜の長さは・・・

 上空を飛ぶ機内から見た東北の夜景。家々の明かりが宝石のように輝き、家路に就く車のヘッドライトが、幾筋もの光線となって四方に伸びています。人々が生きている。街が動いている――そう思うだけで胸が熱くなります。しかし、東日本大震災の直後、東北の街や、被災に耐える人々の心は、安らぎの明かりがない闇の夜でした。
 大震災は「春分の日」の10日前に起きました。きょう3日は「秋分の日」から10日後にあたります。春分と秋分の日は、昼夜の長さがほぼ等しいとされます。ならば「3・11」の夜は、きょうの夜と、ほぼ同じ長さだったということになります。だが、あの日の夜の長さは、単なる時間では計りがたいものです。
  

Posted by mc1460 at 11:48Comments(0)TrackBack(0)つぶやき