2016年10月11日

原点を持つ人

 かつて、創価大学の吹奏楽部が、都のコンクールで金賞を獲得したときのこと。朗報を聞いた創立者の池田SGI会長が、心づくしの励ましを贈った。その相手は、同部を創部し、初代部長を務めた、10年前の卒業生でした。
 むろん金賞の栄冠は、現役部員らの努力のたまものではある。だが、その栄光も、草創を築いた先輩たちの労苦があってこそ。創立者の振る舞いを通じて、現役生たちは、「原点」に思いを致し、音律を磨く一層の決意を固めたに違いありません。
 輝く栄光の陰には必ず、人知れず応援し、支えてくれた人の存在があります。「原点を持つ人」とは、この〝今の自分があるのは誰のおかげか〟を知る「感謝の人」のことです。「恩を知ることを最高とし、恩に報じていくことこそ第一としてきた」(創価学会版・御書491㌻、通解)の御文をかみしめたいものです。

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