2016年10月04日

相手にとって

 学校のテストで思うような点数が取れなくなり、自信を失いかけていた中学3年の女子生徒がいました。使っていたテキストは、カラーのイラストや図表をふんだんに取り入れたものでした。助言を受け、教材を白黒の問題集に変えたら、あれよあれよという間に点数は高いレベルに戻った(鈴木正樹著『十人十色の子どもたち』大隅書店)
 耳で聞いて理解するのは苦手でも、目で見て覚えるのは得意な人もいれば、その逆の人もいます。カラフルな教材を好む子もいれば、かえって勉強しづらくなる子も。説明の仕方や内容が〝分かりやすい〟かどうかには、「相手にとって」という前提が付くのです。

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