2016年08月17日

原爆詩の朗読会

 女優の吉永小百合さんにその手紙が送られたのは、5年前の2月の事でした。差出人は、英オックスフォード大学日本問題研究所の苅谷剛彦教授からでした。吉永さんのライフワークである原爆詩の朗読会を、同大学で開きたいという手紙でした。
 ”吉永さんの平和への思いを「種」として、この大学にまいてほしい”。教授は思いを切々とつづった。そして”その種は、きっと学生の心の中で根を強く張り、いつか平和に向かう大きな森に育っていくと信じています”と。
 8カ月後、朗読会は実現しました。聴衆は百数十人と、それほど多くはない。しかし、未来を担う若者の心に、平和の種は確かに植えられたのです(早川敦子著『吉永小百合、オックスフォード大学で原爆詩を読む』集英社新書)  

Posted by mc1460 at 11:58Comments(0)TrackBack(0)つぶやき