2015年08月26日

赤ヘル

 広島カープの球団創設は原爆投下から4年後の1949年(昭和24年)の秋の事です。戦前から広島商や広陵など高校野球の名門を擁した野球どころの市民にとって、プロ野球チームの誕生は、壊滅的な破壊から立ち上がる何よりの希望となりました。
 ただし、他球団のような強固な財政基盤を持たない市民球団ゆえの苦労は続き、球場前にカンパを募る「樽募金」が置かれた時代もあったそうです。その故に、戦力補強もままならなかったが、だからこそ、才能豊かな若い選手をスカウトして、名選手に鍛え上げる人材育成が球団の伝統となり、魅力にもなっています。
 75年(同50年)、帽子とヘルメットを紺から赤に変え、「赤ヘル」旋風を巻き起こし、初のリーグ優勝を飾りました。赤は「戦う色」。苦難に屈しない広島の負けじ魂の色です。  

Posted by mc1460 at 12:00Comments(0)TrackBack(0)つぶやき