2014年10月29日

物を役立てるには

 飛鳥時代の工人は、木の特性を見抜き、右によじれる木と左によじれる木をうまく組み合わせ、左右のよじれをなくして直線になるようにしたという。法隆寺のヒノキが1300年ももったのは、この“木組み”にあります。
 石積の場合。器量のいい石垣は「すべての石が、大きい石も、小さい石も、全部がお互い手を結び合って強固なスクラムを組んでいる」と言う。収まるべき場所に収まり、お互いの長所を生かすと、強固な石垣となる。(渡辺文雄著『仕事の原点』)
 中国の古典『韓非子』に「物を役立てるには適所があり、才能をはたらかせるにも用い所がある」(金谷治訳)と。

  

Posted by mc1460 at 11:30Comments(0)TrackBack(0)つぶやき