2013年12月20日

共存

 「和」の字は、さまざまな意味を持っています。和服、和食といった使い方は、「日本独自のもの」であることを示しています。
 しかし、例えば、着物。起源は古代中国の衣装です。材料の絹や木綿も中国から渡来しました。天ぷらの原型が大航海時代、ポルトガルから伝わったことは有名です。。「和」を冠しても、実際には「外国」由来の物が混在しているところが興味深いですね。
 俳人の長谷川櫂氏は指摘しています。西洋化された住宅の中に、畳の間が違和感なく存在している――つまり、異質のもの、相容れないもの同士が引き立てあいながら共存すること。それが日本人が培ってきた和の本来の姿である、と(『和の思想』中公新書)  

Posted by mc1460 at 13:46Comments(1)TrackBack(0)つぶやき